## 解答

幾何学相似メネラウスの定理体積比円錐
2025/5/21
## 解答
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1. 問題の内容

(1) ACB=DAB\angle ACB = \angle DAB であるとき、線分 DCDC の長さを求める。
(2) ABC\triangle ABC において、D,ED, E は辺 ABAB を3等分する点、FF は辺 ACAC の中点である。線分 GCGC の長さを求める。
(3) 円錐を母線を2等分する点を通る底面に平行な面で切断し、頂点を含む立体を PP、含まない立体を QQ とする。立体 PPQQ の体積の比を求める。
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2. 解き方の手順

**(1) 線分 DC の長さを求める**
ACB=DAB\angle ACB = \angle DAB であり、ABC\angle ABC は共通なので、ABCDAB\triangle ABC \sim \triangle DAB である。
相似比は AB:DB=(AD+DB):DB=(12+16):16=28:16=7:4AB:DB = (AD + DB):DB = (12+16):16 = 28:16 = 7:4
したがって、BC:AB=7:4BC:AB = 7:4より、BC=74AB=74(12+16)=74(28)=49BC = \frac{7}{4}AB = \frac{7}{4}(12+16) = \frac{7}{4}(28) = 49
AC:AD=7:4AC:AD = 7:4より、AC=74ADAC = \frac{7}{4}AD
CD=BCBD=4916=33CD = BC - BD = 49 - 16 = 33
**(2) 線分 GC の長さを求める**
AD=DE=EBAD = DE = EB であるから、AE=2ADAE = 2AD
AF=FCAF = FC であるから、AFE\triangle AFEABC\triangle ABC の面積比は、AEABAFAC=2312=13\frac{AE}{AB} \cdot \frac{AF}{AC} = \frac{2}{3} \cdot \frac{1}{2} = \frac{1}{3}
メネラウスの定理より、
ADDBBGGCCFFA=1\frac{AD}{DB} \cdot \frac{BG}{GC} \cdot \frac{CF}{FA} = 1
12BGGC1=1\frac{1}{2} \cdot \frac{BG}{GC} \cdot 1 = 1
BGGC=2\frac{BG}{GC} = 2
したがって、BG=2GCBG = 2GC となる。
BC=BG+GC=2GC+GC=3GCBC = BG + GC = 2GC + GC = 3GC
GC=13BCGC = \frac{1}{3}BC
DF=4DF = 4
AFD\triangle AF DCGB\triangle CGB は相似である。AFDCGE\triangle AFD \sim \triangle CGE
CG=AFBEAE=AC1212=14ACCG = AF \cdot \frac{BE}{AE} = AC \cdot \frac{1}{2} \cdot \frac{1}{2} = \frac{1}{4}AC
ここで、AF=FCAF = FCであるから、AFD\triangle AFDFCD\triangle FCD の面積は等しい。
また、AD=13ABAD = \frac{1}{3} ABAE=23ABAE = \frac{2}{3} AB であるから、
AFD\triangle AFD の面積を SS とすると、AFE=2S\triangle AFE = 2S
したがって、ABC=3AFE=3(2S)=6S\triangle ABC = 3 \triangle AFE = 3(2S) = 6S
BC=AB=4+4+4=12BC = AB = 4+4+4 = 12であるから、BE=8BE = 8
BEC=12BEh\triangle BEC = \frac{1}{2} BE \cdot h, ABC=12BCh\triangle ABC = \frac{1}{2} BC \cdot h
BEC=23SABC\triangle BEC = \frac{2}{3} S_{\triangle ABC}
したがって、GC=43GC = \frac{4}{3}
**(3) 立体 P と立体 Q の体積の比を求める**
円錐の高さは 4+4=84 + 4 = 8 cm。
立体 PP は、高さが 44 cm の円錐。
立体 QQ は、高さが 88 cm の円錐から、高さが 44 cm の円錐を取り除いたもの。
高さの比が 4:8=1:24:8 = 1:2 であるから、体積比は 13:23=1:81^3:2^3 = 1:8
したがって、立体 PP の体積を VPV_P とすると、もとの円錐の体積は 8VP8V_P
立体 QQ の体積は VQ=8VPVP=7VPV_Q = 8V_P - V_P = 7V_P
よって、立体 PP と立体 QQ の体積の比は VP:VQ=1:7V_P : V_Q = 1:7
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3. 最終的な答え

(1) DC=33DC = 33 cm
(2) GC=43GC = \frac{4}{3} cm
(3) 立体 PP : 立体 Q=1:7Q = 1:7

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