$\triangle OAB$ において、辺 $AB$ を $3:4$ に内分する点を $L$、辺 $OB$ の中点を $M$ とする。線分 $OL$ と線分 $AM$ の交点を $P$ とするとき、$AP$ と $PM$ の比を求めよ。

幾何学ベクトル内分点線分の比
2025/6/7

1. 問題の内容

OAB\triangle OAB において、辺 ABAB3:43:4 に内分する点を LL、辺 OBOB の中点を MM とする。線分 OLOL と線分 AMAM の交点を PP とするとき、APAPPMPM の比を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、OA=a\vec{OA} = \vec{a}OB=b\vec{OB} = \vec{b} とおく。
LL は辺 ABAB3:43:4 に内分するので、
OL=4OA+3OB3+4=47a+37b\vec{OL} = \frac{4\vec{OA} + 3\vec{OB}}{3+4} = \frac{4}{7}\vec{a} + \frac{3}{7}\vec{b}
MM は辺 OBOB の中点なので、
OM=12OB=12b\vec{OM} = \frac{1}{2}\vec{OB} = \frac{1}{2}\vec{b}
次に、点 PP は線分 OLOL 上にあるので、実数 ss を用いて
OP=sOL=s(47a+37b)=4s7a+3s7b\vec{OP} = s\vec{OL} = s\left(\frac{4}{7}\vec{a} + \frac{3}{7}\vec{b}\right) = \frac{4s}{7}\vec{a} + \frac{3s}{7}\vec{b}
と表せる。
また、点 PP は線分 AMAM 上にあるので、実数 tt を用いて
OP=(1t)OA+tOM=(1t)a+t(12b)=(1t)a+t2b\vec{OP} = (1-t)\vec{OA} + t\vec{OM} = (1-t)\vec{a} + t\left(\frac{1}{2}\vec{b}\right) = (1-t)\vec{a} + \frac{t}{2}\vec{b}
と表せる。
したがって、a\vec{a}b\vec{b} は一次独立なので、
4s7=1t\frac{4s}{7} = 1-t
3s7=t2\frac{3s}{7} = \frac{t}{2}
という連立方程式を得る。
これを解くと、
t=6s7t = \frac{6s}{7}
4s7=16s7\frac{4s}{7} = 1 - \frac{6s}{7}
10s7=1\frac{10s}{7} = 1
s=710s = \frac{7}{10}
したがって、t=67710=35t = \frac{6}{7} \cdot \frac{7}{10} = \frac{3}{5} となる。
AP=OPOA=(1t)a+t2ba=ta+t2b=35a+310b\vec{AP} = \vec{OP} - \vec{OA} = (1-t)\vec{a} + \frac{t}{2}\vec{b} - \vec{a} = -t\vec{a} + \frac{t}{2}\vec{b} = - \frac{3}{5} \vec{a} + \frac{3}{10}\vec{b}
AM=OMOA=12ba\vec{AM} = \vec{OM} - \vec{OA} = \frac{1}{2} \vec{b} - \vec{a}
AP=tAM\vec{AP} = t\vec{AM}なので、
AP=35AM\vec{AP} = \frac{3}{5}\vec{AM}
となる。したがって、AP:PM=3:2AP:PM = 3:2 となる。

3. 最終的な答え

AP:PM=3:2AP:PM = 3:2

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