右図は、$x$軸の正の向きに進む周期0.20sの正弦波の、時刻$t=0$[s]における波形である。 (1) この正弦波の波長$\lambda$[m]、振動数$f$[Hz]、速さ$v$[m/s]はそれぞれいくらか。 (2) 時刻$t=0$[s]における位置$x$[m]での変位$y$[m]を表す式を書け。 (3) この正弦波が$t$[s]間で進む距離はいくらか。 (4) 位置$x$[m]での時刻$t$[s]における変位$y$[m]を表す式を書け。

その他波動正弦波波長振動数波の速さ変位物理
2025/5/21

1. 問題の内容

右図は、xx軸の正の向きに進む周期0.20sの正弦波の、時刻t=0t=0[s]における波形である。
(1) この正弦波の波長λ\lambda[m]、振動数ff[Hz]、速さvv[m/s]はそれぞれいくらか。
(2) 時刻t=0t=0[s]における位置xx[m]での変位yy[m]を表す式を書け。
(3) この正弦波がtt[s]間で進む距離はいくらか。
(4) 位置xx[m]での時刻tt[s]における変位yy[m]を表す式を書け。

2. 解き方の手順

(1)
グラフより、波長λ=4.0\lambda = 4.0[m]である。
周期T=0.20T = 0.20[s]より、振動数ffは、
f=1T=10.20=5.0f = \frac{1}{T} = \frac{1}{0.20} = 5.0[Hz]
速さvvは、
v=fλ=5.0×4.0=20v = f\lambda = 5.0 \times 4.0 = 20[m/s]
(2)
t=0t=0[s]における波形の式を求める。グラフは正弦波であり、x=0x=0y=0y=0x=1x=1y>0y > 0であることから、
y=Asin(kx)y = A\sin(kx)
ただし、AAは振幅、kkは波数である。グラフより、振幅A=2.0A = 2.0[m]である。
波数kkは、
k=2πλ=2π4.0=π2k = \frac{2\pi}{\lambda} = \frac{2\pi}{4.0} = \frac{\pi}{2}[rad/m]
したがって、時刻t=0t=0[s]における位置xx[m]での変位yy[m]を表す式は、
y=2.0sin(π2x)y = 2.0\sin(\frac{\pi}{2}x)
(3)
正弦波がtt[s]間に進む距離ddは、
d=vt=20td = vt = 20t[m]
(4)
位置xx[m]での時刻tt[s]における変位yy[m]を表す式を求める。これは、(2)で求めた波形を(3)で求めた距離だけ平行移動させればよい。
y=2.0sin(π2(x20t))y = 2.0\sin(\frac{\pi}{2}(x-20t))
y=2.0sin(π2x10πt)y = 2.0\sin(\frac{\pi}{2}x - 10\pi t)

3. 最終的な答え

(1)
波長: 4.0 m
振動数: 5.0 Hz
速さ: 20 m/s
(2)
y=2.0sin(π2x)y = 2.0\sin(\frac{\pi}{2}x)
(3)
20t20t m
(4)
y=2.0sin(π2x10πt)y = 2.0\sin(\frac{\pi}{2}x - 10\pi t)

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