ある工場に3台の機械A, B, Cがあり、それぞれ製品の40%, 40%, 20%を生産している。また、各機械で生産される製品のうち不良品の割合はそれぞれ2%, 2%, 4%である。この工場で作られた製品の中から1個の製品をランダムに取り出したところ、その製品が不良品であった。このとき、その不良品が機械Cで生産されたものである確率を求める。

確率論・統計学確率条件付き確率ベイズの定理全確率の法則
2025/5/21

1. 問題の内容

ある工場に3台の機械A, B, Cがあり、それぞれ製品の40%, 40%, 20%を生産している。また、各機械で生産される製品のうち不良品の割合はそれぞれ2%, 2%, 4%である。この工場で作られた製品の中から1個の製品をランダムに取り出したところ、その製品が不良品であった。このとき、その不良品が機械Cで生産されたものである確率を求める。

2. 解き方の手順

条件付き確率の問題である。不良品である事象をD, 機械Aで生産された事象をA, 機械Bで生産された事象をB, 機械Cで生産された事象をCとする。求めたい確率は P(CD)P(C|D) である。ベイズの定理より、
P(CD)=P(DC)P(C)P(D)P(C|D) = \frac{P(D|C)P(C)}{P(D)}
となる。
P(A)=0.4P(A) = 0.4, P(B)=0.4P(B) = 0.4, P(C)=0.2P(C) = 0.2
P(DA)=0.02P(D|A) = 0.02, P(DB)=0.02P(D|B) = 0.02, P(DC)=0.04P(D|C) = 0.04
P(D)P(D) は、全確率の法則より、
P(D)=P(DA)P(A)+P(DB)P(B)+P(DC)P(C)P(D) = P(D|A)P(A) + P(D|B)P(B) + P(D|C)P(C)
=0.02×0.4+0.02×0.4+0.04×0.2= 0.02 \times 0.4 + 0.02 \times 0.4 + 0.04 \times 0.2
=0.008+0.008+0.008=0.024= 0.008 + 0.008 + 0.008 = 0.024
したがって、
P(CD)=0.04×0.20.024=0.0080.024=824=13P(C|D) = \frac{0.04 \times 0.2}{0.024} = \frac{0.008}{0.024} = \frac{8}{24} = \frac{1}{3}

3. 最終的な答え

1/3

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