問題は、逆三角関数に関する等式 $\cos^{-1}(-x) = \pi - \cos^{-1}(x)$ を証明することです。解析学逆三角関数三角関数証明等式値域2025/5/211. 問題の内容問題は、逆三角関数に関する等式 cos−1(−x)=π−cos−1(x)\cos^{-1}(-x) = \pi - \cos^{-1}(x)cos−1(−x)=π−cos−1(x) を証明することです。2. 解き方の手順まず、cos−1(−x)=θ\cos^{-1}(-x) = \thetacos−1(−x)=θ とおきます。このとき、cos(θ)=−x \cos(\theta) = -xcos(θ)=−x となります。cos(π−θ)=−cos(θ) \cos(\pi - \theta) = -\cos(\theta)cos(π−θ)=−cos(θ) が成り立つことを利用すると、cos(π−θ)=−cos(θ)=−(−x)=x \cos(\pi - \theta) = -\cos(\theta) = -(-x) = x cos(π−θ)=−cos(θ)=−(−x)=xとなります。したがって、π−θ=cos−1(x)\pi - \theta = \cos^{-1}(x)π−θ=cos−1(x) です。θ=cos−1(−x)\theta = \cos^{-1}(-x)θ=cos−1(−x) であったので、π−cos−1(−x)=cos−1(x)\pi - \cos^{-1}(-x) = \cos^{-1}(x)π−cos−1(−x)=cos−1(x)となります。これを整理すると、cos−1(−x)=π−cos−1(x)\cos^{-1}(-x) = \pi - \cos^{-1}(x)cos−1(−x)=π−cos−1(x)となります。ここで、cos−1\cos^{-1}cos−1 の値域が [0,π][0, \pi][0,π] であることを考慮する必要があります。x∈[−1,1]x \in [-1, 1]x∈[−1,1] であれば、cos−1(x)\cos^{-1}(x)cos−1(x) と cos−1(−x)\cos^{-1}(-x)cos−1(−x) は定義できます。また、上記の変形は θ\thetaθ と π−θ\pi - \thetaπ−θ が [0,π][0, \pi][0,π] に含まれている限り有効です。0≤cos−1(−x)≤π0 \le \cos^{-1}(-x) \le \pi0≤cos−1(−x)≤π であり、0≤cos−1(x)≤π0 \le \cos^{-1}(x) \le \pi0≤cos−1(x)≤π なので、π−cos−1(−x)=cos−1(x)\pi - \cos^{-1}(-x) = \cos^{-1}(x)π−cos−1(−x)=cos−1(x) から cos−1(−x)=π−cos−1(x)\cos^{-1}(-x) = \pi - \cos^{-1}(x)cos−1(−x)=π−cos−1(x) が成り立ちます。3. 最終的な答えcos−1(−x)=π−cos−1(x)\cos^{-1}(-x) = \pi - \cos^{-1}(x)cos−1(−x)=π−cos−1(x)