初項が2、公比が3である等比数列 $\{a_n\}$ において、初めて1000より大きくなるのは第何項か。

代数学等比数列対数数列不等式
2025/5/21

1. 問題の内容

初項が2、公比が3である等比数列 {an}\{a_n\} において、初めて1000より大きくなるのは第何項か。

2. 解き方の手順

等比数列の一般項は、an=a1rn1a_n = a_1 r^{n-1} で表されます。ここで、a1a_1は初項、rrは公比、nnは項数です。
問題文より、a1=2a_1 = 2, r=3r = 3 ですから、
an=23n1a_n = 2 \cdot 3^{n-1} となります。
初めて1000より大きくなる項を求めるので、以下の不等式を解きます。
23n1>10002 \cdot 3^{n-1} > 1000
両辺を2で割ると、
3n1>5003^{n-1} > 500
両辺の対数をとります。底が3の対数をとると計算が楽ですが、ここでは常用対数(底が10の対数)をとります。
log103n1>log10500\log_{10} 3^{n-1} > \log_{10} 500
対数の性質より、
(n1)log103>log10500(n-1) \log_{10} 3 > \log_{10} 500
(n1)log103>log10(5102)(n-1) \log_{10} 3 > \log_{10} (5 \cdot 10^2)
(n1)log103>log105+log10102(n-1) \log_{10} 3 > \log_{10} 5 + \log_{10} 10^2
(n1)log103>log105+2(n-1) \log_{10} 3 > \log_{10} 5 + 2
log1020.3010\log_{10} 2 \approx 0.3010, log1030.4771\log_{10} 3 \approx 0.4771 とします。log105=log10102=log1010log102=1log10210.3010=0.6990\log_{10} 5 = \log_{10} \frac{10}{2} = \log_{10} 10 - \log_{10} 2 = 1 - \log_{10} 2 \approx 1 - 0.3010 = 0.6990
(n1)0.4771>0.6990+2(n-1) \cdot 0.4771 > 0.6990 + 2
(n1)0.4771>2.6990(n-1) \cdot 0.4771 > 2.6990
n1>2.69900.47715.657n-1 > \frac{2.6990}{0.4771} \approx 5.657
n>6.657n > 6.657
したがって、初めて1000より大きくなるのは第7項です。

3. 最終的な答え

第7項

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