変量 $x$, $y$ の散布図が与えられており、その散布図から読み取れる内容として、選択肢の中から正しいものを選ぶ問題です。選択肢は以下の通りです。 0. 変量 $x$, $y$ の間には正の相関がある。 1. 変量 $x$, $y$ の共分散は正である。
2025/3/24
1. 問題の内容
変量 , の散布図が与えられており、その散布図から読み取れる内容として、選択肢の中から正しいものを選ぶ問題です。選択肢は以下の通りです。
0. 変量 $x$, $y$ の間には正の相関がある。
1. 変量 $x$, $y$ の共分散は正である。
2. $(x, y) = (\text{$x$ の平均値}, \text{$y$ の平均値})$ であるデータを10個追加しても変量 $x$, $y$ の相関係数に変化はない。
3. 変量 $x$, $y$ の相関係数は $-1$ である。
2. 解き方の手順
散布図を見ると、 の値が増加するにつれて の値が減少する傾向があります。
これは負の相関があることを示しています。
選択肢を一つずつ検討します。
0. 正の相関があるというのは誤りです。
1. 共分散は相関の正負を表す指標です。負の相関があるので、共分散は負の値をとります。したがって、この選択肢は誤りです。
2. 平均値のデータ点を追加しても相関係数が変化しないとは限りません。データの分布が変わるので、一般的には相関係数は変化します。したがって、この選択肢は誤りです。
3. 相関係数が $-1$ であるとは、全てのデータが完全に一直線上に並び、傾きが負であることを意味します。今回の散布図は完全に一直線上には並んでいないため、相関係数が $-1$ と言い切ることはできません。ただし、選択肢の中で一番近いものを選ぶとしたら、この選択肢になります。
しかし、が増加するにつれてが減少する傾向が明らかに強いので相関係数はに近い値をとることが予想されます。
したがって、一番適切な選択肢は3になります。
3. 最終的な答え
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