問題5:空集合でない開区間の中に、少なくとも一つ無理数が存在することを示せ。 問題6:$a > 1$ に対して、$a^{\frac{1}{n}} = 1 + b_n$ とおくとき、次の問いに答えよ。(ただし、問題6の「次の問い」は画像に示されていません。)

数論実数無理数有理数稠密性開区間
2025/5/21

1. 問題の内容

問題5:空集合でない開区間の中に、少なくとも一つ無理数が存在することを示せ。
問題6:a>1a > 1 に対して、a1n=1+bna^{\frac{1}{n}} = 1 + b_n とおくとき、次の問いに答えよ。(ただし、問題6の「次の問い」は画像に示されていません。)

2. 解き方の手順

問題5の解き方:
(1) 開区間を (p,q)(p, q) とする。ここで、ppqq は実数で、p<qp < q である。
(2) 無理数 2\sqrt{2} を考える。任意の正の実数 xx に対して、ある整数 nn が存在し、0<2n<qp0 < \frac{\sqrt{2}}{n} < q - p が成り立つ。これは、実数の稠密性から言える。
(3) p<p+2n<p+qp=qp < p + \frac{\sqrt{2}}{n} < p + q - p = q となるように nn を選ぶ。
(4) p+2np + \frac{\sqrt{2}}{n} が無理数であることを示す。もし、p+2np + \frac{\sqrt{2}}{n} が有理数であると仮定すると、p+2n=rp + \frac{\sqrt{2}}{n} = rrr は有理数)と書ける。すると、2n=rp\frac{\sqrt{2}}{n} = r - p となり、rpr - p は有理数である。
(5) 2=n(rp)\sqrt{2} = n(r - p) となるが、rpr - p は有理数なので、n(rp)n(r - p) も有理数である。しかし、2\sqrt{2} は無理数なので矛盾する。
(6) したがって、p+2np + \frac{\sqrt{2}}{n} は無理数である。これは、開区間 (p,q)(p, q) 内に少なくとも一つ無理数が存在することを示す。
問題6に関しては、画像に具体的な問いが記載されていないため、一般的な解法の手順を示すことはできません。仮に、bnb_n の性質や極限を求める問題だと仮定して、一般的なアプローチを以下に示します。
* a1n=1+bna^{\frac{1}{n}} = 1 + b_n から bn=a1n1b_n = a^{\frac{1}{n}} - 1 と表せる。
* nn \to \infty のとき、a1n1a^{\frac{1}{n}} \to 1 である(a>1a > 1)。
* したがって、limnbn=limn(a1n1)=11=0\lim_{n \to \infty} b_n = \lim_{n \to \infty} (a^{\frac{1}{n}} - 1) = 1 - 1 = 0 となる。

3. 最終的な答え

問題5の答え:空集合でない開区間の中には、少なくとも一つ無理数が存在することを示した。
問題6の答え:問題文が不完全なため解答できません。もし、nn \to \infty のときの bnb_n の極限を求める問題であれば、limnbn=0\lim_{n \to \infty} b_n = 0 が答えとなります。

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