実数 $t$ がすべての実数を動くとき、直線 $y = 2tx - t^2$ が通過する領域を求め、図示せよ。

代数学不等式放物線通過領域判別式二次関数
2025/3/24

1. 問題の内容

実数 tt がすべての実数を動くとき、直線 y=2txt2y = 2tx - t^2 が通過する領域を求め、図示せよ。

2. 解き方の手順

まず、与えられた式を tt について整理します。
y=2txt2y = 2tx - t^2
t22xt+y=0t^2 - 2xt + y = 0
この tt についての2次方程式が実数解を持つための条件を考えます。判別式を DD とすると、
D/4=(x)21y=x2y0D/4 = (-x)^2 - 1 \cdot y = x^2 - y \geq 0
したがって、yx2y \leq x^2
これは、放物線 y=x2y = x^2 の下側の領域(境界を含む)を表します。
通過領域の境界は y=x2y=x^2 です。
y=x2y = x^2 上の点 (x0,x02)(x_0, x_0^2) を通過する直線を考えます。
x02=2tx0t2x_0^2 = 2tx_0 - t^2 となる tt が存在する必要があります。これは、
t22x0t+x02=(tx0)2=0t^2 - 2x_0t + x_0^2 = (t-x_0)^2 = 0 より、t=x0t = x_0 を解に持つことがわかります。
したがって、直線 y=2txt2y = 2tx - t^2 が通過する領域は、yx2y \leq x^2 です。

3. 最終的な答え

領域は yx2y \leq x^2 であり、これは放物線 y=x2y = x^2 の下側の領域(境界を含む)です。

「代数学」の関連問題

与えられた3つの行列式の値を計算します。

行列式線形代数3x3行列式
2025/6/24

$\alpha$と$\beta$が与えられているとき、$(\alpha - \beta)^2$を計算する問題です。

展開二項定理式の計算
2025/6/24

分母に根号を含む分数 $\frac{1}{\sqrt{k} + \sqrt{k+1}}$ の分母を有理化する問題です。

分母の有理化根号代数
2025/6/24

$y = x^3(x-4)$ のグラフと異なる2点で接する直線の式を求める問題です。

微分接線4次方程式因数分解係数比較
2025/6/24

問題1は、与えられた連立一次方程式 $\begin{bmatrix} 1 & -2 & -7 & 8 \\ 1 & -1 & -5 & 5 \\ 3 & -4 & -17 & 18 \end{bmat...

連立一次方程式行列逆行列行列式線形代数
2025/6/24

与えられた不等式 $4x - 7 < 2x + 3$ を解き、$x$ の範囲を求める問題です。

不等式一次不等式解法
2025/6/24

多項式 $P(x) = x^3 + ax + b$ を $(x-1)(x-2)$ で割ったときの余りが $3x+2$ であるとき、定数 $a, b$ の値を求める。

多項式剰余の定理方程式連立方程式
2025/6/24

3点 A(-1, 6), B(1, a), C(a, 0) が一直線上にあるとき、$a$ の値を求める問題です。

直線傾き座標連立方程式
2025/6/24

関数 $y = (x^2 - 2x)^2 + 4(x^2 - 2x) - 1$ の最大値、最小値を求める。

二次関数最大値最小値平方完成判別式
2025/6/24

与えられた2つの2次関数の、指定された定義域における最大値と最小値を求め、そのときの $x$ の値を求める問題です。 (1) $y = x^2 - 2x + 3$ ($-1 \le x < 2$) (...

二次関数最大値最小値定義域平方完成
2025/6/24