平行四辺形ABCDにおいて、AE=EB、BF:FC = 1:2、CG:GD = 3:2である。線分ECとFGの交点をHとするとき、EH:HCを最も簡単な整数の比で表す。

幾何学平行四辺形線分の内分メネラウスの定理
2025/3/24

1. 問題の内容

平行四辺形ABCDにおいて、AE=EB、BF:FC = 1:2、CG:GD = 3:2である。線分ECとFGの交点をHとするとき、EH:HCを最も簡単な整数の比で表す。

2. 解き方の手順

まず、点E, F, Gの座標を定める。Aを原点(0, 0)とし、B(6, 0)とする。平行四辺形なので、AD=BC\vec{AD} = \vec{BC}となるように点Dの座標を(x, y)とすると、C(6+x, y)となる。
AE=EBよりE(3, 0)。
BF:FC = 1:2よりFの座標は、線分BCを1:2に内分する点であるから、
F=2B+1C1+2=2(6,0)+(6+x,y)3=(12+6+x,y)3=(6+x3,y3)F = \frac{2B + 1C}{1+2} = \frac{2(6,0) + (6+x,y)}{3} = \frac{(12+6+x, y)}{3} = (6 + \frac{x}{3}, \frac{y}{3})
CG:GD = 3:2よりGの座標は、線分CDを3:2に内分する点であるから、
G=2C+3D3+2=2(6+x,y)+3(x,y)5=(12+2x+3x,2y+3y)5=(12+5x5,y)G = \frac{2C + 3D}{3+2} = \frac{2(6+x,y) + 3(x,y)}{5} = \frac{(12+2x+3x, 2y+3y)}{5} = (\frac{12+5x}{5}, y)
EとCを通る直線の式は
Y0X3=y06+x3=y3+x \frac{Y - 0}{X - 3} = \frac{y-0}{6+x-3} = \frac{y}{3+x}
Y=y3+x(X3)Y = \frac{y}{3+x}(X-3)
FとGを通る直線の式は
Yy3X(6+x3)=yy312+5x5(6+x3)=23y36+15x905x15=23y10x5415=10y10x54=5y5x27 \frac{Y - \frac{y}{3}}{X - (6+\frac{x}{3})} = \frac{y - \frac{y}{3}}{\frac{12+5x}{5} - (6+\frac{x}{3})} = \frac{\frac{2}{3}y}{\frac{36+15x-90-5x}{15}} = \frac{\frac{2}{3}y}{\frac{10x-54}{15}} = \frac{10y}{10x-54} = \frac{5y}{5x-27}
Yy3=5y5x27(X(6+x3))Y - \frac{y}{3} = \frac{5y}{5x-27} (X - (6+\frac{x}{3}))
Y=5y5x27(X(6+x3))+y3Y = \frac{5y}{5x-27} (X - (6+\frac{x}{3})) + \frac{y}{3}
Hは2直線の交点なので、X, Yを連立して解く。
y3+x(X3)=5y5x27(X(6+x3))+y3\frac{y}{3+x}(X-3) = \frac{5y}{5x-27} (X - (6+\frac{x}{3})) + \frac{y}{3}
X33+x=55x27(X(6+x3))+13\frac{X-3}{3+x} = \frac{5}{5x-27} (X - (6+\frac{x}{3})) + \frac{1}{3}
X33+x=55x27(X18+x3)+13\frac{X-3}{3+x} = \frac{5}{5x-27} (X - \frac{18+x}{3}) + \frac{1}{3}
3(X3)3+x=155x27(X18+x3)+1\frac{3(X-3)}{3+x} = \frac{15}{5x-27} (X - \frac{18+x}{3}) + 1
3X93+x1=15X5x2715(18+x)3(5x27)\frac{3X-9}{3+x} - 1 = \frac{15X}{5x-27} - \frac{15(18+x)}{3(5x-27)}
3X93x3+x=15X5x275(18+x)5x27\frac{3X-9-3-x}{3+x} = \frac{15X}{5x-27} - \frac{5(18+x)}{5x-27}
2X123+x=15X905x5x27=10X905x27=10(X9)5x27\frac{2X-12}{3+x} = \frac{15X - 90-5x}{5x-27} = \frac{10X-90}{5x-27} = \frac{10(X-9)}{5x-27}
(2X12)(5x27)=10(X9)(3+x)(2X-12)(5x-27) = 10(X-9)(3+x)
10xX54(X6)10xX - 54(X-6)
2020
EH:HCを求めるにはメネラウスの定理を使う。
AEEBBFFCCHHE=1\frac{AE}{EB} \cdot \frac{BF}{FC} \cdot \frac{CH}{HE} = 1
BFFC=1/2\frac{BF}{FC}=1/2 であり、AE=EBAE=EBなのでAE/EB=1AE/EB=1
よって、1(1/2)(CH/HE)=11 \cdot (1/2) \cdot (CH/HE) = 1
CH/HE=2CH/HE = 2
HE/CH=1/2HE/CH = 1/2
したがって、EH:HC = 3:1

3. 最終的な答え

3:8

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