円に内接する四角形ABCDにおいて、AB=3, BC=2, CD=DA=4である。 (1) 対角線BDの長さを求める。 (2) 四角形ABCDの面積を求める。

幾何学四角形余弦定理面積
2025/5/21

1. 問題の内容

円に内接する四角形ABCDにおいて、AB=3, BC=2, CD=DA=4である。
(1) 対角線BDの長さを求める。
(2) 四角形ABCDの面積を求める。

2. 解き方の手順

(1) 対角線BDの長さを求める。
三角形ABDにおいて、余弦定理より
BD2=AB2+AD22ABADcosA=32+42234cosA=2524cosABD^2 = AB^2 + AD^2 - 2 \cdot AB \cdot AD \cdot \cos{A} = 3^2 + 4^2 - 2 \cdot 3 \cdot 4 \cdot \cos{A} = 25 - 24 \cos{A}
三角形BCDにおいて、余弦定理より
BD2=BC2+CD22BCCDcosC=22+42224cosC=2016cosCBD^2 = BC^2 + CD^2 - 2 \cdot BC \cdot CD \cdot \cos{C} = 2^2 + 4^2 - 2 \cdot 2 \cdot 4 \cdot \cos{C} = 20 - 16 \cos{C}
円に内接する四角形なので、A+C=180A+C = 180^\circ より、C=180AC = 180^\circ - A
cosC=cos(180A)=cosA\cos{C} = \cos{(180^\circ - A)} = -\cos{A}
したがって、BD2=2016(cosA)=20+16cosABD^2 = 20 - 16 (-\cos{A}) = 20 + 16 \cos{A}
2524cosA=20+16cosA25 - 24 \cos{A} = 20 + 16 \cos{A}
5=40cosA5 = 40 \cos{A}
cosA=540=18\cos{A} = \frac{5}{40} = \frac{1}{8}
BD2=252418=253=22BD^2 = 25 - 24 \cdot \frac{1}{8} = 25 - 3 = 22
BD=22BD = \sqrt{22}
(2) 四角形ABCDの面積を求める。
四角形ABCDの面積は、三角形ABDの面積と三角形BCDの面積の和である。
三角形ABDの面積は 12ABADsinA=1234sinA=6sinA\frac{1}{2} \cdot AB \cdot AD \cdot \sin{A} = \frac{1}{2} \cdot 3 \cdot 4 \cdot \sin{A} = 6 \sin{A}
三角形BCDの面積は 12BCCDsinC=1224sinC=4sinC\frac{1}{2} \cdot BC \cdot CD \cdot \sin{C} = \frac{1}{2} \cdot 2 \cdot 4 \cdot \sin{C} = 4 \sin{C}
A+C=180A+C = 180^\circ より sinC=sinA\sin{C} = \sin{A}
sin2A+cos2A=1\sin^2{A} + \cos^2{A} = 1 より
sinA=1cos2A=1(18)2=1164=6364=378\sin{A} = \sqrt{1 - \cos^2{A}} = \sqrt{1 - (\frac{1}{8})^2} = \sqrt{1 - \frac{1}{64}} = \sqrt{\frac{63}{64}} = \frac{3\sqrt{7}}{8}
四角形ABCDの面積は 6sinA+4sinA=10sinA=10378=3078=15746 \sin{A} + 4 \sin{A} = 10 \sin{A} = 10 \cdot \frac{3\sqrt{7}}{8} = \frac{30\sqrt{7}}{8} = \frac{15\sqrt{7}}{4}

3. 最終的な答え

(1) 対角線BDの長さ: 22\sqrt{22}
(2) 四角形ABCDの面積: 1574\frac{15\sqrt{7}}{4}

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