与えられた3つのベクトル $\vec{a}=(4,2)$, $\vec{b}=(-3,5)$, $\vec{c}=(5,9)$ について、以下の4つの問題を解く。 (1) ベクトル $\vec{a}$ の大きさを求める。 (2) ベクトル $\vec{a}$ と同じ向きの単位ベクトル $\vec{e}$ を成分表示する。 (3) ベクトル $-3(\vec{a}-\vec{b})+2\vec{a}-4\vec{b}$ を成分表示し、その大きさを求める。 (4) $\vec{c}=s\vec{a}+t\vec{b}$ となるような実数 $s, t$ の値を求める。

幾何学ベクトルベクトルの大きさ単位ベクトルベクトルの演算連立方程式
2025/5/22

1. 問題の内容

与えられた3つのベクトル a=(4,2)\vec{a}=(4,2), b=(3,5)\vec{b}=(-3,5), c=(5,9)\vec{c}=(5,9) について、以下の4つの問題を解く。
(1) ベクトル a\vec{a} の大きさを求める。
(2) ベクトル a\vec{a} と同じ向きの単位ベクトル e\vec{e} を成分表示する。
(3) ベクトル 3(ab)+2a4b-3(\vec{a}-\vec{b})+2\vec{a}-4\vec{b} を成分表示し、その大きさを求める。
(4) c=sa+tb\vec{c}=s\vec{a}+t\vec{b} となるような実数 s,ts, t の値を求める。

2. 解き方の手順

(1) ベクトル a\vec{a} の大きさ a|\vec{a}| は、各成分の二乗の和の平方根で求められる。
a=42+22|\vec{a}| = \sqrt{4^2 + 2^2}
(2) ベクトル a\vec{a} と同じ向きの単位ベクトル e\vec{e} は、a\vec{a} をその大きさ a|\vec{a}| で割ることで求められる。
e=aa\vec{e} = \frac{\vec{a}}{|\vec{a}|}
(3) ベクトル 3(ab)+2a4b-3(\vec{a}-\vec{b})+2\vec{a}-4\vec{b} を整理し、成分を計算する。
3(ab)+2a4b=3a+3b+2a4b=ab-3(\vec{a}-\vec{b})+2\vec{a}-4\vec{b} = -3\vec{a} + 3\vec{b} + 2\vec{a} - 4\vec{b} = -\vec{a} - \vec{b}
成分は (ab)=(4(3),25)=(1,7)(-\vec{a} - \vec{b}) = (-4-(-3), -2-5) = (-1, -7)
ベクトルの大きさは (1)2+(7)2\sqrt{(-1)^2 + (-7)^2}
(4) c=sa+tb\vec{c}=s\vec{a}+t\vec{b} より、成分表示すると
(5,9)=s(4,2)+t(3,5)=(4s3t,2s+5t)(5, 9) = s(4, 2) + t(-3, 5) = (4s-3t, 2s+5t)
よって、以下の連立方程式を解く。
4s3t=54s - 3t = 5
2s+5t=92s + 5t = 9
2番目の式を2倍すると 4s+10t=184s + 10t = 18.
1番目の式から引くと 13t=13-13t = -13. よって t=1t = 1.
これを2番目の式に代入すると 2s+5(1)=92s + 5(1) = 9, よって 2s=42s = 4 であり s=2s = 2.

3. 最終的な答え

(1) a=42+22=16+4=20=25|\vec{a}| = \sqrt{4^2 + 2^2} = \sqrt{16 + 4} = \sqrt{20} = 2\sqrt{5}
(2) e=aa=(4,2)25=(425,225)=(25,15)=(255,55)\vec{e} = \frac{\vec{a}}{|\vec{a}|} = \frac{(4, 2)}{2\sqrt{5}} = (\frac{4}{2\sqrt{5}}, \frac{2}{2\sqrt{5}}) = (\frac{2}{\sqrt{5}}, \frac{1}{\sqrt{5}}) = (\frac{2\sqrt{5}}{5}, \frac{\sqrt{5}}{5})
(3) ab=(1,7)-\vec{a} - \vec{b} = (-1, -7)
大きさは (1)2+(7)2=1+49=50=52\sqrt{(-1)^2 + (-7)^2} = \sqrt{1 + 49} = \sqrt{50} = 5\sqrt{2}
(4) s=2,t=1s = 2, t = 1

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