ベクトル $\vec{a} = (2, 5)$, $\vec{b} = (1, 2)$, $\vec{c} = (3, 1)$ が与えられているとき、以下の問いに答えます。 (1) $\vec{b}$ と平行で、大きさが $\sqrt{10}$ であるベクトル $\vec{p}$ を成分表示します。 (2) $\vec{a} + t\vec{b}$ と $\vec{c}$ が平行となるように、実数 $t$ の値を求めます。

幾何学ベクトルベクトルの平行ベクトルの大きさ成分表示
2025/5/22

1. 問題の内容

ベクトル a=(2,5)\vec{a} = (2, 5), b=(1,2)\vec{b} = (1, 2), c=(3,1)\vec{c} = (3, 1) が与えられているとき、以下の問いに答えます。
(1) b\vec{b} と平行で、大きさが 10\sqrt{10} であるベクトル p\vec{p} を成分表示します。
(2) a+tb\vec{a} + t\vec{b}c\vec{c} が平行となるように、実数 tt の値を求めます。

2. 解き方の手順

(1) b\vec{b} と平行なベクトル p\vec{p} は、実数 kk を用いて p=kb=(k,2k)\vec{p} = k\vec{b} = (k, 2k) と表せます。
p\vec{p} の大きさは 10\sqrt{10} なので、
p=k2+(2k)2=5k2=k5=10\|\vec{p}\| = \sqrt{k^2 + (2k)^2} = \sqrt{5k^2} = |k|\sqrt{5} = \sqrt{10}
k=2|k| = \sqrt{2} より k=±2k = \pm\sqrt{2}
したがって、p=(2,22)\vec{p} = (\sqrt{2}, 2\sqrt{2}) または p=(2,22)\vec{p} = (-\sqrt{2}, -2\sqrt{2}) です。
(2) a+tb=(2,5)+t(1,2)=(2+t,5+2t)\vec{a} + t\vec{b} = (2, 5) + t(1, 2) = (2+t, 5+2t) です。
a+tb\vec{a} + t\vec{b}c\vec{c} が平行なので、実数 ss を用いて a+tb=sc\vec{a} + t\vec{b} = s\vec{c} と表せます。
つまり、(2+t,5+2t)=s(3,1)=(3s,s)(2+t, 5+2t) = s(3, 1) = (3s, s) です。
よって、以下の連立方程式が成り立ちます。
2+t=3s2 + t = 3s
5+2t=s5 + 2t = s
2番目の式を3倍すると 15+6t=3s15 + 6t = 3s となり、これに1番目の式を代入して
15+6t=2+t15 + 6t = 2 + t
5t=135t = -13
t=135t = -\frac{13}{5}

3. 最終的な答え

(1) p=(2,22),(2,22)\vec{p} = (\sqrt{2}, 2\sqrt{2}), (-\sqrt{2}, -2\sqrt{2})
(2) t=135t = -\frac{13}{5}

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