与えられた式 $\frac{\sqrt{2}}{\sqrt{3}+\sqrt{2}+1}$ を計算し、できるだけ簡単な形で表す問題です。

代数学式の計算有理化平方根
2025/5/22

1. 問題の内容

与えられた式 23+2+1\frac{\sqrt{2}}{\sqrt{3}+\sqrt{2}+1} を計算し、できるだけ簡単な形で表す問題です。

2. 解き方の手順

まず、分母の 3+2+1\sqrt{3}+\sqrt{2}+1 を有理化するために、3+21\sqrt{3}+\sqrt{2}-1 を分母と分子に掛けます。
23+2+1=2(3+21)(3+2+1)(3+21)\frac{\sqrt{2}}{\sqrt{3}+\sqrt{2}+1} = \frac{\sqrt{2}(\sqrt{3}+\sqrt{2}-1)}{(\sqrt{3}+\sqrt{2}+1)(\sqrt{3}+\sqrt{2}-1)}
次に、分母を計算します。 (3+2+1)(3+21)(\sqrt{3}+\sqrt{2}+1)(\sqrt{3}+\sqrt{2}-1)(A+1)(A1)(A+1)(A-1) の形をしており、A21A^2 - 1 となります。ここで、A=3+2A = \sqrt{3}+\sqrt{2} です。
(3+2)21=(3)2+232+(2)21=3+26+21=4+26(\sqrt{3}+\sqrt{2})^2 - 1 = (\sqrt{3})^2 + 2\sqrt{3}\sqrt{2} + (\sqrt{2})^2 - 1 = 3 + 2\sqrt{6} + 2 - 1 = 4 + 2\sqrt{6}
したがって、式は次のようになります。
2(3+21)4+26\frac{\sqrt{2}(\sqrt{3}+\sqrt{2}-1)}{4+2\sqrt{6}}
分子を展開します。
2(3+21)=6+22\sqrt{2}(\sqrt{3}+\sqrt{2}-1) = \sqrt{6} + 2 - \sqrt{2}
よって、式は次のようになります。
6+224+26\frac{\sqrt{6}+2-\sqrt{2}}{4+2\sqrt{6}}
さらに有理化するため、4264-2\sqrt{6}を分母と分子に掛けます。
(6+22)(426)(4+26)(426)\frac{(\sqrt{6}+2-\sqrt{2})(4-2\sqrt{6})}{(4+2\sqrt{6})(4-2\sqrt{6})}
分母を計算します。
(4+26)(426)=42(26)2=164(6)=1624=8(4+2\sqrt{6})(4-2\sqrt{6}) = 4^2 - (2\sqrt{6})^2 = 16 - 4(6) = 16 - 24 = -8
分子を展開します。
(6+22)(426)=46+84223646+212=46+8421246+43=442+43(\sqrt{6}+2-\sqrt{2})(4-2\sqrt{6}) = 4\sqrt{6} + 8 - 4\sqrt{2} - 2\sqrt{36} - 4\sqrt{6} + 2\sqrt{12} = 4\sqrt{6} + 8 - 4\sqrt{2} - 12 - 4\sqrt{6} + 4\sqrt{3} = -4 - 4\sqrt{2} + 4\sqrt{3}
よって、式は次のようになります。
442+438=4(1+23)8=1+232\frac{-4 - 4\sqrt{2} + 4\sqrt{3}}{-8} = \frac{-4(1 + \sqrt{2} - \sqrt{3})}{-8} = \frac{1 + \sqrt{2} - \sqrt{3}}{2}

3. 最終的な答え

1+232\frac{1 + \sqrt{2} - \sqrt{3}}{2}

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