全体集合 $U$ を15以下の自然数全体の集合とする。$U$ の部分集合 $A = \{1, 2, 4, 7, 8, 9, 12, 15\}$ と $B = \{1, 4, 6, 7, 9\}$ について、以下の集合の要素の個数を求める。 (1) $n(A)$ (2) $n(A \cap B)$ (3) $n(A \cup B)$ (4) $n(\overline{B})$ (5) $n(\overline{A \cup B})$ (6) $n(\overline{A} \cap B)$

離散数学集合集合演算要素数補集合和集合共通部分
2025/5/22

1. 問題の内容

全体集合 UU を15以下の自然数全体の集合とする。UU の部分集合 A={1,2,4,7,8,9,12,15}A = \{1, 2, 4, 7, 8, 9, 12, 15\}B={1,4,6,7,9}B = \{1, 4, 6, 7, 9\} について、以下の集合の要素の個数を求める。
(1) n(A)n(A)
(2) n(AB)n(A \cap B)
(3) n(AB)n(A \cup B)
(4) n(B)n(\overline{B})
(5) n(AB)n(\overline{A \cup B})
(6) n(AB)n(\overline{A} \cap B)

2. 解き方の手順

(1) n(A)n(A):集合 AA の要素の個数を数える。A={1,2,4,7,8,9,12,15}A = \{1, 2, 4, 7, 8, 9, 12, 15\} より、要素は8個。
(2) n(AB)n(A \cap B):集合 AABB の共通部分の要素の個数を数える。AB={1,4,7,9}A \cap B = \{1, 4, 7, 9\} より、要素は4個。
(3) n(AB)n(A \cup B):集合 AABB の和集合の要素の個数を数える。AB={1,2,4,6,7,8,9,12,15}A \cup B = \{1, 2, 4, 6, 7, 8, 9, 12, 15\} より、要素は9個。
(4) n(B)n(\overline{B}):集合 BB の補集合の要素の個数を数える。全体集合 UU は15以下の自然数なので、U={1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15}U = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12, 13, 14, 15\} である。B={1,4,6,7,9}B = \{1, 4, 6, 7, 9\} なので、B=UB={2,3,5,8,10,11,12,13,14,15}\overline{B} = U - B = \{2, 3, 5, 8, 10, 11, 12, 13, 14, 15\} となる。よって、n(B)=10n(\overline{B}) = 10
(5) n(AB)n(\overline{A \cup B}):集合 ABA \cup B の補集合の要素の個数を数える。AB={1,2,4,6,7,8,9,12,15}A \cup B = \{1, 2, 4, 6, 7, 8, 9, 12, 15\} なので、AB=U(AB)={3,5,10,11,13,14}\overline{A \cup B} = U - (A \cup B) = \{3, 5, 10, 11, 13, 14\} となる。よって、n(AB)=6n(\overline{A \cup B}) = 6
(6) n(AB)n(\overline{A} \cap B):集合 AA の補集合と BB の共通部分の要素の個数を数える。A={1,2,4,7,8,9,12,15}A = \{1, 2, 4, 7, 8, 9, 12, 15\} なので、A=UA={3,5,6,10,11,13,14}\overline{A} = U - A = \{3, 5, 6, 10, 11, 13, 14\} となる。AB={6}\overline{A} \cap B = \{6\} よって、n(AB)=1n(\overline{A} \cap B) = 1

3. 最終的な答え

(1) n(A)=8n(A) = 8
(2) n(AB)=4n(A \cap B) = 4
(3) n(AB)=9n(A \cup B) = 9
(4) n(B)=10n(\overline{B}) = 10
(5) n(AB)=6n(\overline{A \cup B}) = 6
(6) n(AB)=1n(\overline{A} \cap B) = 1

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