2次正方行列 $A$ による線形変換 $f_A: \mathbb{R}^2 \to \mathbb{R}^2$ がある。$xy$ 平面上の点 $(1, 0)$ が $(5, 7)$ に、$ (0, 1)$ が $(8, 11)$ に移される。以下の問いに答えよ。 (1) 行列 $A$ を求めよ。 (2) $xy$ 平面上の点 $(2, 1)$ が線形変換 $f_A$ により移される点を求めよ。 (3) 行列 $A$ の逆行列 $A^{-1}$ を求めよ。 (4) 線形変換 $f_A$ により点 $(1, 2)$ に移される $xy$ 平面上の点 $(x, y)$ を求めよ。 (5) 2次正方行列 $B$ による線形変換 $f_B: \mathbb{R}^2 \to \mathbb{R}^2$ があり、$xy$ 平面上の点 $(1, 0)$ が $(a, b)$ に、$ (0, 1)$ が $(c, d)$ に移されるとする。2次正方行列 $C$ による線形変換 $f_C: \mathbb{R}^2 \to \mathbb{R}^2$ は、まず線形変換 $f_A$ を行い、さらに線形変換 $f_B$ を行う変換とする。行列 $C$ の行列式 $\det C$ を $a, b, c, d$ を用いて表せ。
2025/5/22
1. 問題の内容
2次正方行列 による線形変換 がある。 平面上の点 が に、 が に移される。以下の問いに答えよ。
(1) 行列 を求めよ。
(2) 平面上の点 が線形変換 により移される点を求めよ。
(3) 行列 の逆行列 を求めよ。
(4) 線形変換 により点 に移される 平面上の点 を求めよ。
(5) 2次正方行列 による線形変換 があり、 平面上の点 が に、 が に移されるとする。2次正方行列 による線形変換 は、まず線形変換 を行い、さらに線形変換 を行う変換とする。行列 の行列式 を を用いて表せ。
2. 解き方の手順
(1) 線形変換 は、基本ベクトル と の行き先が決まれば一意に定まる。 が に、 が に移るので、行列 は
(2) 点 が で移される点は、
(3) 行列 の逆行列は、 である。
行列 の場合、 であるから、
(4) 線形変換 によって が に移されるとき、
であるから、
(5) 行列 である。線形変換 は を行った後 を行うので、 である。
3. 最終的な答え
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)