x, yを実数、aを0でない実数の定数とする。 (1) 2次関数 $f(x) = ax^2 + 2(1-a)xy + 4ay^2$ のグラフの頂点の座標を、y, aを用いて表せ。 (2) すべてのx, yに対して不等式 $ax^2 + 2(1-a)xy + 4ay^2 \geq 0$ が成り立つとき、aの値の範囲を求めよ。

代数学二次関数不等式平方完成判別式数式処理
2025/3/24

1. 問題の内容

x, yを実数、aを0でない実数の定数とする。
(1) 2次関数 f(x)=ax2+2(1a)xy+4ay2f(x) = ax^2 + 2(1-a)xy + 4ay^2 のグラフの頂点の座標を、y, aを用いて表せ。
(2) すべてのx, yに対して不等式 ax2+2(1a)xy+4ay20ax^2 + 2(1-a)xy + 4ay^2 \geq 0 が成り立つとき、aの値の範囲を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) f(x)f(x) をxについて平方完成する。
f(x)=a(x2+2(1a)axy)+4ay2f(x) = a(x^2 + \frac{2(1-a)}{a}xy) + 4ay^2
f(x)=a(x+1aay)2a(1aay)2+4ay2f(x) = a(x + \frac{1-a}{a}y)^2 - a(\frac{1-a}{a}y)^2 + 4ay^2
f(x)=a(x+1aay)2(1a)2ay2+4ay2f(x) = a(x + \frac{1-a}{a}y)^2 - \frac{(1-a)^2}{a}y^2 + 4ay^2
f(x)=a(x+1aay)2+4a2(1a)2ay2f(x) = a(x + \frac{1-a}{a}y)^2 + \frac{4a^2-(1-a)^2}{a}y^2
f(x)=a(x+1aay)2+4a2(12a+a2)ay2f(x) = a(x + \frac{1-a}{a}y)^2 + \frac{4a^2-(1-2a+a^2)}{a}y^2
f(x)=a(x+1aay)2+3a2+2a1ay2f(x) = a(x + \frac{1-a}{a}y)^2 + \frac{3a^2+2a-1}{a}y^2
f(x)=a(x+1aay)2+(3a1)(a+1)ay2f(x) = a(x + \frac{1-a}{a}y)^2 + \frac{(3a-1)(a+1)}{a}y^2
よって、頂点の座標は (1aay,(3a1)(a+1)ay2)(-\frac{1-a}{a}y, \frac{(3a-1)(a+1)}{a}y^2)
(2) すべてのx, yに対して ax2+2(1a)xy+4ay20ax^2 + 2(1-a)xy + 4ay^2 \geq 0 が成り立つためには、
(i) a > 0 かつ (ii) 判別式 D ≦ 0 が必要十分条件となる。
ax2+2(1a)xy+4ay20ax^2 + 2(1-a)xy + 4ay^2 \geq 0 をxについての2次式とみなすと、
判別式 D=(2(1a)y)24(a)(4ay2)=4(1a)2y216a2y2=4((1a)24a2)y2=4(12a+a24a2)y2=4(12a3a2)y2=4(3a2+2a1)y2=4(3a1)(a+1)y2D = (2(1-a)y)^2 - 4(a)(4ay^2) = 4(1-a)^2y^2 - 16a^2y^2 = 4((1-a)^2 - 4a^2)y^2 = 4(1-2a+a^2-4a^2)y^2 = 4(1-2a-3a^2)y^2 = -4(3a^2+2a-1)y^2 = -4(3a-1)(a+1)y^2
したがって、D04(3a1)(a+1)y20(3a1)(a+1)0D \leq 0 \Leftrightarrow -4(3a-1)(a+1)y^2 \leq 0 \Leftrightarrow (3a-1)(a+1) \geq 0
a1a \leq -1 または a13a \geq \frac{1}{3}
(i) a > 0 と (ii) a1a \leq -1 または a13a \geq \frac{1}{3} より、a13a \geq \frac{1}{3}

3. 最終的な答え

(1) 頂点の座標: (1aay,(3a1)(a+1)ay2)(-\frac{1-a}{a}y, \frac{(3a-1)(a+1)}{a}y^2)
(2) aの値の範囲: a13a \geq \frac{1}{3}

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