求める立体の体積は、半径1の半円を底面とする柱体の体積から、底面が扇形となる立体の体積を引いたものとして求める。
まず、直円柱の体積は、底面積πr2(r=1)と高さh(h=1)の積で求められるので、π×12×1=π である。 この直円柱を底面とのなす角が45°の平面で切断した場合、小さい方の立体は、底面が半径1の半円となる柱体とみなせる。
切断面は底面とのなす角が45°であるから、半円の直径を底辺とする直角三角形において、高さは底辺と等しく、2である。
よって、この柱体の体積は、底面積(半径1の半円)と高さ2の積の半分である。
底面積は 21πr2=21π(1)2=2π となる。 したがって、柱体の体積は 2π×2=π の半分であるから、2π となる。 求める体積は、積分を使って計算できる。
座標軸を底面の中心に置き、x軸を平面の切り口と垂直になるように設定する。この時、切り口の平面の方程式はz=x+1となる。 求める体積は次の積分で計算できる。
V=∫−11∫−1−x21−x2(x+1)dydx =∫−11(x+1)[y]−1−x21−x2dx =∫−11(x+1)(21−x2)dx =2∫−11x1−x2dx+2∫−111−x2dx x1−x2 は奇関数であるから、∫−11x1−x2dx=0 となる。 ∫−111−x2dx は半径1の半円の面積であるから、2π となる。 したがって、
V=2⋅0+2⋅2π=π