9本の異なる色鉛筆を、以下の方法で分ける場合の数を求めます。 (1) 4本、3本、2本の3組に分ける。 (2) 3本ずつ3人の生徒に分ける。 (3) 3本ずつ3組に分ける。 (4) 5本、2本、2本の3組に分ける。

離散数学組み合わせ場合の数順列
2025/5/22

1. 問題の内容

9本の異なる色鉛筆を、以下の方法で分ける場合の数を求めます。
(1) 4本、3本、2本の3組に分ける。
(2) 3本ずつ3人の生徒に分ける。
(3) 3本ずつ3組に分ける。
(4) 5本、2本、2本の3組に分ける。

2. 解き方の手順

(1) 4本、3本、2本の3組に分ける場合
まず、9本から4本を選ぶ場合の数は (94){9 \choose 4}通り。
次に、残りの5本から3本を選ぶ場合の数は (53){5 \choose 3}通り。
最後に、残りの2本から2本を選ぶ場合の数は (22){2 \choose 2}通り。
したがって、分け方の総数は
(94)×(53)×(22)=9!4!5!×5!3!2!×2!2!0!=9!4!3!2!=1260{9 \choose 4} \times {5 \choose 3} \times {2 \choose 2} = \frac{9!}{4!5!} \times \frac{5!}{3!2!} \times \frac{2!}{2!0!} = \frac{9!}{4!3!2!} = 1260通り。
(2) 3本ずつ3人の生徒に分ける場合
まず、9本から3本を選び、1人目の生徒に渡す場合の数は (93){9 \choose 3}通り。
次に、残りの6本から3本を選び、2人目の生徒に渡す場合の数は (63){6 \choose 3}通り。
最後に、残りの3本から3本を選び、3人目の生徒に渡す場合の数は (33){3 \choose 3}通り。
したがって、分け方の総数は
(93)×(63)×(33)=9!3!6!×6!3!3!×3!3!0!=9!3!3!3!=1680{9 \choose 3} \times {6 \choose 3} \times {3 \choose 3} = \frac{9!}{3!6!} \times \frac{6!}{3!3!} \times \frac{3!}{3!0!} = \frac{9!}{3!3!3!} = 1680通り。
(3) 3本ずつ3組に分ける場合
3本の組を3つ作る分け方は、(2)と同様に 9!3!3!3!\frac{9!}{3!3!3!}通りですが、3つの組には区別がないため、3!で割る必要があります。
したがって、分け方の総数は
9!3!3!3!÷3!=9!3!3!3!×3!=16806=280\frac{9!}{3!3!3!} \div 3! = \frac{9!}{3!3!3! \times 3!} = \frac{1680}{6} = 280通り。
(4) 5本、2本、2本の3組に分ける場合
まず、9本から5本を選ぶ場合の数は (95){9 \choose 5}通り。
次に、残りの4本から2本を選ぶ場合の数は (42){4 \choose 2}通り。
最後に、残りの2本から2本を選ぶ場合の数は (22){2 \choose 2}通り。
2本の組は区別がないため、2!で割る必要があります。
したがって、分け方の総数は
(95)×(42)×(22)÷2!=9!5!4!×4!2!2!×2!2!0!÷2!=9!5!2!2!×2!=126×62=378{9 \choose 5} \times {4 \choose 2} \times {2 \choose 2} \div 2! = \frac{9!}{5!4!} \times \frac{4!}{2!2!} \times \frac{2!}{2!0!} \div 2! = \frac{9!}{5!2!2! \times 2!} = \frac{126 \times 6}{2} = 378通り。

3. 最終的な答え

(1) 1260通り
(2) 1680通り
(3) 280通り
(4) 378通り

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