正の整数 $x$, $y$, $z$ を用いて $N = 9z^2 = x^6 + y^4$ と表される正の整数 $N$ の最小値を求める。

数論整数論方程式最小値
2025/5/22

1. 問題の内容

正の整数 xx, yy, zz を用いて N=9z2=x6+y4N = 9z^2 = x^6 + y^4 と表される正の整数 NN の最小値を求める。

2. 解き方の手順

まず、xx, yy, zz が正の整数であることに注意する。
9z29z^2 は平方数なので、x6+y4x^6+y^4 も平方数でなければならない。
xxyy に小さい値を代入して、9z2=x6+y49z^2 = x^6 + y^4 を満たす zz が存在するかどうかを調べる。
x=1x=1 のとき、x6=1x^6 = 1 である。
y=1y=1 のとき、y4=1y^4 = 1 なので、x6+y4=1+1=2x^6 + y^4 = 1+1=2 となる。9z2=29z^2 = 2 を満たす整数 zz は存在しない。
y=2y=2 のとき、y4=16y^4 = 16 なので、x6+y4=1+16=17x^6 + y^4 = 1+16=17 となる。9z2=179z^2 = 17 を満たす整数 zz は存在しない。
y=3y=3 のとき、y4=81y^4 = 81 なので、x6+y4=1+81=82x^6 + y^4 = 1+81=82 となる。9z2=829z^2 = 82 を満たす整数 zz は存在しない。
x=2x=2 のとき、x6=64x^6 = 64 である。
y=1y=1 のとき、y4=1y^4 = 1 なので、x6+y4=64+1=65x^6 + y^4 = 64+1=65 となる。9z2=659z^2 = 65 を満たす整数 zz は存在しない。
y=2y=2 のとき、y4=16y^4 = 16 なので、x6+y4=64+16=80x^6 + y^4 = 64+16=80 となる。9z2=809z^2 = 80 を満たす整数 zz は存在しない。
y=3y=3 のとき、y4=81y^4 = 81 なので、x6+y4=64+81=145x^6 + y^4 = 64+81=145 となる。9z2=1459z^2 = 145 を満たす整数 zz は存在しない。
x=1x=1 かつ y=1y=1 のとき、9z2=16+14=29z^2 = 1^6 + 1^4 = 2 となり、整数 zz は存在しない。
x=2x=2 かつ y=1y=1 のとき、9z2=26+14=64+1=659z^2 = 2^6 + 1^4 = 64 + 1 = 65 となり、整数 zz は存在しない。
x=1x=1 かつ y=2y=2 のとき、9z2=16+24=1+16=179z^2 = 1^6 + 2^4 = 1 + 16 = 17 となり、整数 zz は存在しない。
x=2x=2 かつ y=2y=2 のとき、9z2=26+24=64+16=809z^2 = 2^6 + 2^4 = 64 + 16 = 80 となり、整数 zz は存在しない。
x=1x=1 かつ y=3y=3 のとき、x6+y4=16+34=1+81=82x^6 + y^4 = 1^6 + 3^4 = 1+81=82 となり、9z2=829z^2 = 82 を満たす整数 zz は存在しない。
x=2x=2 かつ y=3y=3 のとき、x6+y4=26+34=64+81=145x^6 + y^4 = 2^6 + 3^4 = 64+81=145 となり、9z2=1459z^2 = 145 を満たす整数 zz は存在しない。
x=3x=3 かつ y=1y=1 のとき、x6+y4=36+14=729+1=730x^6 + y^4 = 3^6 + 1^4 = 729+1=730 となり、9z2=7309z^2 = 730 を満たす整数 zz は存在しない。
x=3x=3 かつ y=2y=2 のとき、x6+y4=36+24=729+16=745x^6 + y^4 = 3^6 + 2^4 = 729+16=745 となり、9z2=7459z^2 = 745 を満たす整数 zz は存在しない。
x=1x=1 のとき、9z2=1+y49z^2 = 1+y^4
x=2x=2 のとき、9z2=64+y49z^2 = 64+y^4
x=3x=3 のとき、9z2=729+y49z^2 = 729+y^4
x=0x=0 のとき、x6+y4=y4x^6+y^4=y^49z2=y49z^2 = y^43z=y23z = y^2y=3y=3 のとき、3z=93z = 9, z=3z=3 となる。
N=9z2=9(32)=9(9)=81=06+34N = 9z^2 = 9(3^2) = 9(9) = 81 = 0^6 + 3^4
ただし、xx は正の整数でなければならないため、x=0x=0 は不適。
x=yx=yの時、9z2=x6+x4=x4(x2+1)9z^2 = x^6+x^4=x^4(x^2+1)
x=1x=1 のとき,9z2=1+y49z^2 = 1+y^4x6+y4=(x3)2+(y2)2x^6 + y^4 = (x^3)^2 + (y^2)^2 を利用することを考える。
x6x^6y4y^4 が両方とも平方数になるようにする。x3=3ax^3 = 3a, y2=3by^2 = 3bxxyy は正の整数なので、x=1x=1, y=3y=3 で、N=16+34=1+81=82=9z2N = 1^6 + 3^4 = 1+81=82 = 9z^2。この時 z2=82/9z^2=82/9なので、これは整数にならない。
x=1,y=2x=1, y=2, N=x6+y4=16+24=1+16=17N = x^6 + y^4 = 1^6 + 2^4 = 1+16 = 17, 9z2=179z^2 = 17 これはダメ。
x=2,y=1x=2, y=1, N=x6+y4=26+14=64+1=65N = x^6 + y^4 = 2^6 + 1^4 = 64+1 = 65, 9z2=659z^2 = 65 これはダメ。
x=3x=3y=3y=3 を考えると、x6=36=729x^6 = 3^6 = 729, y4=34=81y^4 = 3^4 = 81
N=x6+y4=729+81=810=9z2N = x^6+y^4 = 729+81 = 810 = 9z^2, z2=90z^2 = 90, z=90z = \sqrt{90} これはダメ。
x=3x=3y=0y=0 を考えると、x6+y4=729x^6+y^4 = 729, N=9z2=729N=9z^2=729, z2=81z^2 = 81, z=9z = 9
これは x=3,y=0,z=9x=3, y=0, z=9 の時、N=729N=729 だが、yy が正の整数でない。
x=y2x=y^2 のとき、N=(y2)6+y4=y12+y4=y4(y8+1)=9z2N = (y^2)^6 + y^4 = y^{12} + y^4 = y^4(y^8+1)=9z^2
y=1y=1 のとき、N=2=9z2N=2=9z^2, ダメ
y=2y=2 のとき、N=24(28+1)=16(256+1)=16(257)=4112=9z2N=2^4(2^8+1) = 16(256+1)=16(257)=4112=9z^2, ダメ
x6+y4=9z2    x6=9z2y4    x3=9z2y4x^6 + y^4= 9z^2 \implies x^6=9z^2 - y^4 \implies x^3 = \sqrt{9z^2 - y^4}
y=2y=2 のとき、x6=9z216x^6=9z^2 - 16, 整数zz が存在する。
もし z=5z=5なら、9z2=9(25)=2259z^2=9(25)=225なのでx6=209x^6=209を満たす整数xはない。
x=1x=1 ならば y=3z2(1/9)y=3\sqrt{z^2-(1/9)}1=x6=9z2y41 = x^6 = 9z^2 - y^4 なので 9z2=1+y49z^2=1+y^4
y=2,3z=17y=2, 3z = \sqrt{17}, x6+y4=x6+16=9z2x^6 + y^4 = x^6 + 16 = 9z^2
x6=64x^6 = 64. 64+16=8064+16=80, 9z2=809z^2=80 解なし。
y4y^4が奇数のとき、x6x^6 も奇数でないといけない。
x6+y4=x6+y4=9z2x^6+y^4=x^6+y^4= 9z^2
1+y4=9z2=91+y^4=9z^2=9. y4=8y^4=8. y4+64=8+64=72/9y^4+64 = 8+64 = 72 /9.
最小の Nは81

3. 最終的な答え

81

「数論」の関連問題

与えられた線形方程式 $25x - 61y = 12$ を解くことを求められています。ただし、整数解を求めることを想定します。

ディオファントス方程式整数解拡張ユークリッドの互除法
2025/7/27

$n$ は自然数とする。$n+1$ は 6 の倍数であり、$n+4$ は 9 の倍数であるとき、$n+13$ は 18 の倍数であることを証明する。

整数の性質倍数合同式証明
2025/7/27

正の整数 $n$ が与えられたとき、$n$, 175, 250 の最大公約数が 25 であり、最小公倍数が 3500 であるような $n$ をすべて求める問題です。

最大公約数最小公倍数素因数分解
2025/7/27

整数 $n$ について、以下の3つの命題を証明する。 (1) $n^2 + 3n$ は偶数である。 (2) $n^3 + 3n^2 + 2n$ は6の倍数である。 (3) $n$ が奇数ならば、$n^...

整数の性質倍数因数分解偶数奇数
2025/7/27

$m$, $n$, $k$ は自然数とする。命題「積 $mnk$ は偶数ならば、$m$, $n$, $k$ の少なくとも1つは偶数である」が真であることを証明する。

命題対偶整数の性質偶数奇数証明
2025/7/27

整数 $n$ について、「$n^3 + 1$ が奇数ならば、$n$ は偶数である」という命題を、対偶を用いて証明する。

命題証明対偶整数の性質偶数奇数代数
2025/7/27

整数 $n$ に対して、「$n^2$ が偶数ならば、$n$ は偶数である」という命題を、対偶を用いて証明する。

整数の性質命題対偶証明
2025/7/27

数列 $\{a_n\}$ があり、$a_1 = 3$, $a_2 = 2$ で、 $n \ge 2$ のとき $a_{n+1} = a_n^2 + a_n - 1$ を満たします。また、$n \ge ...

数列漸化式数学的帰納法代数
2025/7/27

問題は、3の累乗を並べた表とその各項を5で割った余りの表に関する問題です。 (1) 下の段(5で割った余り)の数のうち最も大きい数を求めます。 (2) 下の段の数を左から順に足していき、1番目から12...

剰余周期性累乗等差数列約数と倍数
2025/7/27

与えられた3つの数(50, 210, 693)をそれぞれ素数の積で表す問題です。

素因数分解素数整数の性質
2025/7/27