NUMBERの6文字を並び替えてできる順列を、辞書式順序で並べる。BEMNRUを1番目とする時、 (1) NUMBERは何番目の文字列か。 (2) 290番目の文字列は何か。

離散数学順列組み合わせ論辞書式順序文字列
2025/5/22

1. 問題の内容

NUMBERの6文字を並び替えてできる順列を、辞書式順序で並べる。BEMNRUを1番目とする時、
(1) NUMBERは何番目の文字列か。
(2) 290番目の文字列は何か。

2. 解き方の手順

(1) NUMBERが何番目かを求める。
まず、アルファベット順に並べた順列を基準にする。NUMBERに含まれる文字をアルファベット順に並べると、B, E, M, N, R, U となる。
- 1文字目がBのとき、残りの5文字の並べ方は 5!=1205! = 120 通り
- 1文字目がEのとき、残りの5文字の並べ方は 5!=1205! = 120 通り
- 1文字目がMのとき、残りの5文字の並べ方は 5!=1205! = 120 通り
NUMBERの1文字目はNなので、Nより小さいB, E, Mで始まる文字列の個数を計算する。
3×5!=3×120=3603 \times 5! = 3 \times 120 = 360
次に、2文字目を比較する。
- 2文字目がEのとき、残りの4文字の並べ方は 4!=244! = 24 通り
NUMBERの2文字目はUなので、Uより小さいE, M, Rで始まる文字列の個数を計算する。Nで始まる文字列は既に360個あるので、NE, NM, NRで始まるものを計算する。
3×4!=3×24=723 \times 4! = 3 \times 24 = 72
次に、3文字目を比較する。
- 3文字目がBのとき、残りの3文字の並べ方は 3!=63! = 6 通り
- 3文字目がEのとき、残りの3文字の並べ方は 3!=63! = 6 通り
NUMBERの3文字目はMなので、Mより小さいB, Eで始まる文字列の個数を計算する。NUの前にNUB, NUEで始まるものを計算する。
2×3!=2×6=122 \times 3! = 2 \times 6 = 12
次に、4文字目を比較する。
- 4文字目がBのとき、残りの2文字の並べ方は 2!=22! = 2 通り
- 4文字目がEのとき、残りの2文字の並べ方は 2!=22! = 2 通り
- 4文字目がRのとき、残りの2文字の並べ方は 2!=22! = 2 通り
NUMBERの4文字目はBなので、Bより小さいE, Rで始まる文字列の個数を計算する。NUMの前にNUME, NUMRで始まるものを計算する。
2×2!=2×2=42 \times 2! = 2 \times 2 = 4
次に、5文字目を比較する。
- 5文字目がEのとき、残りの1文字の並べ方は 1!=11! = 1 通り
NUMBERの5文字目はEなので、Eより小さいものはない。
最後に、6文字目を比較する。
- 6文字目がRである。
したがって、NUMBERの順番は、360+72+12+4+1=449360 + 72 + 12 + 4 + 1 = 449番目となる。
(2) 290番目の文字列を求める。
まず、1文字目を決める。
- 1文字目がBの場合、5!=1205! = 120通り
- 1文字目がEの場合、5!=1205! = 120通り
- 1文字目がMの場合、5!=1205! = 120通り
120+120=240<290120 + 120 = 240 < 290
120+120+120=360>290120 + 120 + 120 = 360 > 290
したがって、1文字目はMである。290 - 240 = 50番目を求める。
次に、2文字目を決める。
- 2文字目がBの場合、4!=244! = 24通り
- 2文字目がEの場合、4!=244! = 24通り
- 2文字目がNの場合、4!=244! = 24通り
24+24=48<5024 + 24 = 48 < 50
24+24+24=72>5024 + 24 + 24 = 72 > 50
したがって、2文字目はNである。50 - 48 = 2番目を求める。
次に、3文字目を決める。残りの文字はB, E, R, U。
- 3文字目がBの場合、3!=63! = 6通り
6>26 > 2なので、3文字目はB, E, R, Uのどれか。
- 3文字目がBの場合、3!=63! = 6通り
6>26 > 2なので、3文字目はB
次に、4文字目を決める。残りの文字はE, R, U。
- 4文字目がEの場合、2!=22! = 2通り
- 4文字目がRの場合、2!=22! = 2通り
- 4文字目がUの場合、2!=22! = 2通り
2=22 = 2なので、4文字目はE。
2-2 = 0
次に、5文字目を決める。残りの文字はR, U。
- 5文字目がRの場合、1!=11! = 1通り
0<10<1なので、5文字目はR
最後に、6文字目を決める。残りの文字はU。
したがって、290番目の文字列はM, N, B, E, R, U。 MNBERU。

3. 最終的な答え

(1) NUMBERは449番目。
(2) 290番目の文字列はMNBERU。

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