図のように、線分OA, OB, ABをそれぞれ直径とする3つの半円からなる図形がある。影をつけた部分の面積は、線分OA, OBを直径とする2つの半円の面積の和と等しいことを証明する。ただし、OA = OB = aとする。

幾何学図形面積半円証明
2025/5/22

1. 問題の内容

図のように、線分OA, OB, ABをそれぞれ直径とする3つの半円からなる図形がある。影をつけた部分の面積は、線分OA, OBを直径とする2つの半円の面積の和と等しいことを証明する。ただし、OA = OB = aとする。

2. 解き方の手順

影をつけた部分の面積をSとする。
ABを直径とする半円の面積をS1S_1、OAを直径とする半円の面積をS2S_2、OBを直径とする半円の面積をS3S_3とする。
影をつけた部分の面積Sは、
S=S1S2S3S = S_1 - S_2 - S_3
で表される。
ABの長さは、
AB=OA+OB=a+a=2aAB = OA + OB = a + a = 2a
である。
S1S_1は、半径aの半円なので、
S1=12πa2S_1 = \frac{1}{2} \pi a^2
S2S_2は、半径a2\frac{a}{2}の半円なので、
S2=12π(a2)2=12πa24=18πa2S_2 = \frac{1}{2} \pi (\frac{a}{2})^2 = \frac{1}{2} \pi \frac{a^2}{4} = \frac{1}{8} \pi a^2
S3S_3は、S2S_2と同じ面積なので、
S3=18πa2S_3 = \frac{1}{8} \pi a^2
したがって、
S=S1S2S3=12πa218πa218πa2=(121818)πa2=(481818)πa2=28πa2=14πa2S = S_1 - S_2 - S_3 = \frac{1}{2} \pi a^2 - \frac{1}{8} \pi a^2 - \frac{1}{8} \pi a^2 = (\frac{1}{2} - \frac{1}{8} - \frac{1}{8}) \pi a^2 = (\frac{4}{8} - \frac{1}{8} - \frac{1}{8}) \pi a^2 = \frac{2}{8} \pi a^2 = \frac{1}{4} \pi a^2
次に、OAを直径とする半円の面積S2S_2とOBを直径とする半円の面積S3S_3の和を求める。
S2+S3=18πa2+18πa2=28πa2=14πa2S_2 + S_3 = \frac{1}{8} \pi a^2 + \frac{1}{8} \pi a^2 = \frac{2}{8} \pi a^2 = \frac{1}{4} \pi a^2
したがって、影をつけた部分の面積Sは、OAを直径とする半円の面積S2S_2とOBを直径とする半円の面積S3S_3の和に等しい。

3. 最終的な答え

影をつけた部分の面積は、OA, OBを直径とする2つの半円の面積の和と等しい。

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