2種類の記号 (○、●) を用いて記号を1列に並べる。100通りの記号を作るためには、最小限何個まで並べる必要があるかを求める。

離散数学組み合わせ等比数列対数数列場合の数
2025/5/22

1. 問題の内容

2種類の記号 (○、●) を用いて記号を1列に並べる。100通りの記号を作るためには、最小限何個まで並べる必要があるかを求める。

2. 解き方の手順

n個の記号を並べる場合、各記号は○か●の2通りなので、2n2^n通りの記号を作ることができる。
1個からn個までの記号を並べる場合の総数をSnS_nとすると、
Sn=21+22+...+2n=k=1n2kS_n = 2^1 + 2^2 + ... + 2^n = \sum_{k=1}^{n} 2^k
この式は等比数列の和の公式を使って計算できる。初項が2、公比が2、項数がnなので、
Sn=2(2n1)21=2n+12S_n = \frac{2(2^n - 1)}{2 - 1} = 2^{n+1} - 2
Sn100S_n \ge 100となる最小のnを求めればよい。
2n+121002^{n+1} - 2 \ge 100
2n+11022^{n+1} \ge 102
n+1log2102n+1 \ge \log_2{102}
26=642^6 = 64
27=1282^7 = 128
なので、26<102<272^6 < 102 < 2^7
したがって、n+1=7n+1=7の時、2n+1=1281022^{n+1} = 128 \ge 102となる。
n=6n = 6
S6=272=1282=126S_6 = 2^7 - 2 = 128 - 2 = 126
S5=262=642=62S_5 = 2^6 - 2 = 64 - 2 = 62
よって、6個並べる必要がある。

3. 最終的な答え

6個

「離散数学」の関連問題

9人の人を以下の方法でグループに分ける場合の数を求める問題です。 (1) 3人ずつ、A, B, C の3組に分ける。 (2) 3人ずつ3組に分ける。

組み合わせ場合の数順列分割
2025/7/27

問題は2つあります。 (1) $a, b, c, d$ の4種類のアルファベットから重複を許して3個を選び並べる方法は何通りあるか。 (2) $a, b, c, d$ の4種類のアルファベットから重複...

場合の数組み合わせ順列
2025/7/27

順列と階乗の計算問題です。 (1) $ _6P_2 $ (2) $ _7P_3 $ (3) $ _5P_1 $ (4) $ 5! $

順列階乗組み合わせ
2025/7/27

点Aを出発して、点B, C, D, Eをすべて回り、点Aに戻ってくる経路は何通りあるか。ただし、途中で点Aを通らないとする。

順列組み合わせグラフ理論経路探索
2025/7/27

V, W, X, Y, Zの5人が演習の発表順をくじで決めた。 以下の条件が与えられている。 * VはWの次である。 * XはYの2人後だが、最後ではない。 このとき、Zの順番を求める。

順列組み合わせ条件論理
2025/7/27

全体集合$U = \{x | x \text{は10以下の正の整数}\}$、 $A = \{x | x \text{は2の倍数}\}$、 $B = \{x | x \text{は3の倍数}\}$、 $...

集合集合演算ド・モルガンの法則
2025/7/26

9人の生徒をいくつかの組に分ける場合の数を求める問題です。具体的には、以下の4つの場合に分け方の総数を求めます。 (1) 9人を2つの組に分ける。ただし、どの組にも少なくとも1人は含まれるものとする。...

組み合わせ場合の数分割
2025/7/26

9人の生徒をいくつかの組に分ける場合の数を求める問題です。 (1) 9人を2つの組に分ける方法の総数を求めます(ただし、どの組にも少なくとも1人は含まれるものとします)。 (2) 9人を2人、3人、4...

組み合わせ場合の数分割
2025/7/26

9人の生徒をいくつかの組に分ける問題です。 (1) 9人を2つの組に分ける場合の数を求めます。ただし、どの組にも少なくとも1人は含まれるものとします。 (2) 9人を2人、3人、4人の3組に分ける場合...

組み合わせ場合の数二項係数グループ分け
2025/7/26

与えられた集合に関する問題です。具体的には、集合の名称、要素を書き並べる、部分集合を求める、共通部分と和集合を求める、補集合や共通部分、和集合などを求める問題、そして100以下の自然数の中で2でも3で...

集合集合演算部分集合共通部分和集合補集合包除原理
2025/7/26