三角形OABにおいて、$\vec{OA} = \vec{a}$, $\vec{OB} = \vec{b}$ とする。辺OAを3:2に内分する点をC、辺OBの中点をDとする。線分ADとBCの交点をEとするとき、$\vec{OE}$を$\vec{a}, \vec{b}$の1次結合で表す。

幾何学ベクトル内分一次結合図形
2025/5/22

1. 問題の内容

三角形OABにおいて、OA=a\vec{OA} = \vec{a}, OB=b\vec{OB} = \vec{b} とする。辺OAを3:2に内分する点をC、辺OBの中点をDとする。線分ADとBCの交点をEとするとき、OE\vec{OE}a,b\vec{a}, \vec{b}の1次結合で表す。

2. 解き方の手順

まず、点Eが線分AD上にあることから、実数ssを用いて
OE=(1s)OA+sOD\vec{OE} = (1-s)\vec{OA} + s\vec{OD}
と表せる。
ここで、OA=a\vec{OA} = \vec{a}OD=12OB=12b\vec{OD} = \frac{1}{2}\vec{OB} = \frac{1}{2}\vec{b} なので、
OE=(1s)a+s2b\vec{OE} = (1-s)\vec{a} + \frac{s}{2}\vec{b}
次に、点Eが線分BC上にあることから、実数ttを用いて
OE=(1t)OB+tOC\vec{OE} = (1-t)\vec{OB} + t\vec{OC}
と表せる。
ここで、OB=b\vec{OB} = \vec{b}OC=35OA=35a\vec{OC} = \frac{3}{5}\vec{OA} = \frac{3}{5}\vec{a} なので、
OE=3t5a+(1t)b\vec{OE} = \frac{3t}{5}\vec{a} + (1-t)\vec{b}
したがって、
(1s)a+s2b=3t5a+(1t)b(1-s)\vec{a} + \frac{s}{2}\vec{b} = \frac{3t}{5}\vec{a} + (1-t)\vec{b}
a\vec{a}b\vec{b}は一次独立なので、係数を比較して、
1s=3t51-s = \frac{3t}{5}
s2=1t\frac{s}{2} = 1-t
この連立方程式を解く。
第2式より s=22ts=2-2t。これを第1式に代入して、
1(22t)=3t51-(2-2t) = \frac{3t}{5}
1+2t=3t5-1+2t = \frac{3t}{5}
10t5=3t10t - 5 = 3t
7t=57t = 5
t=57t = \frac{5}{7}
したがって、s=22(57)=2107=47s = 2-2(\frac{5}{7}) = 2 - \frac{10}{7} = \frac{4}{7}
ゆえに、
OE=(1s)a+s2b=(147)a+12(47)b=37a+27b\vec{OE} = (1-s)\vec{a} + \frac{s}{2}\vec{b} = (1-\frac{4}{7})\vec{a} + \frac{1}{2}(\frac{4}{7})\vec{b} = \frac{3}{7}\vec{a} + \frac{2}{7}\vec{b}
または
OE=3t5a+(1t)b=35(57)a+(157)b=37a+27b\vec{OE} = \frac{3t}{5}\vec{a} + (1-t)\vec{b} = \frac{3}{5}(\frac{5}{7})\vec{a} + (1-\frac{5}{7})\vec{b} = \frac{3}{7}\vec{a} + \frac{2}{7}\vec{b}

3. 最終的な答え

OE=37a+27b\vec{OE} = \frac{3}{7}\vec{a} + \frac{2}{7}\vec{b}

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