$\log_{10} 2 = 0.3010$ と $\log_{10} 3 = 0.4771$ を用いて、$6^{30}$ の桁数と、$(\frac{1}{15})^{30}$ を小数で表したときに小数第何位に初めて0でない数字が現れるかを求める問題です。

その他対数桁数常用対数小数数値計算
2025/5/22

1. 問題の内容

log102=0.3010\log_{10} 2 = 0.3010log103=0.4771\log_{10} 3 = 0.4771 を用いて、6306^{30} の桁数と、(115)30(\frac{1}{15})^{30} を小数で表したときに小数第何位に初めて0でない数字が現れるかを求める問題です。

2. 解き方の手順

(1) 6306^{30} の桁数を求める。
まず、6306^{30} の常用対数を計算します。
log10630=30log106=30log10(2×3)=30(log102+log103)\log_{10} 6^{30} = 30 \log_{10} 6 = 30 \log_{10} (2 \times 3) = 30 (\log_{10} 2 + \log_{10} 3)
与えられた値 log102=0.3010\log_{10} 2 = 0.3010log103=0.4771\log_{10} 3 = 0.4771 を代入すると、
log10630=30(0.3010+0.4771)=30(0.7781)=23.343\log_{10} 6^{30} = 30 (0.3010 + 0.4771) = 30 (0.7781) = 23.343
6306^{30} の桁数は、log10630\log_{10} 6^{30} の整数部分に1を足した値です。したがって、6306^{30} の桁数は 23+1=2423 + 1 = 24 桁です。
(2) (115)30(\frac{1}{15})^{30} を小数で表したときに小数第何位に初めて0でない数字が現れるかを求める。
(115)30(\frac{1}{15})^{30} の常用対数を計算します。
log10(115)30=30log10(115)=30(log101log1015)=30(0log10(3×5))=30(log103+log105)\log_{10} (\frac{1}{15})^{30} = 30 \log_{10} (\frac{1}{15}) = 30 (\log_{10} 1 - \log_{10} 15) = 30 (0 - \log_{10} (3 \times 5)) = -30 (\log_{10} 3 + \log_{10} 5)
ここで、log105=log10(102)=log1010log102=1log102=10.3010=0.6990\log_{10} 5 = \log_{10} (\frac{10}{2}) = \log_{10} 10 - \log_{10} 2 = 1 - \log_{10} 2 = 1 - 0.3010 = 0.6990
したがって、
log10(115)30=30(0.4771+0.6990)=30(1.1761)=35.283\log_{10} (\frac{1}{15})^{30} = -30 (0.4771 + 0.6990) = -30 (1.1761) = -35.283
小数第何位に初めて0でない数字が現れるかは、log10(115)30|\log_{10} (\frac{1}{15})^{30}| の整数部分に1を足した値です。したがって、小数第 35+1=3635 + 1 = 36 位に初めて0でない数字が現れます。

3. 最終的な答え

6306^{30} は 24 桁の数である。
(115)30(\frac{1}{15})^{30} を小数で表すと、小数第 36 位にはじめて0でない数字が現れる。

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