三角形ABCにおいて、$a=4$, $b=5$, $c=7$であるとき、$\cos C$の値と、三角形ABCの面積Sを求める問題です。また、$\frac{50}{3}$を小数で表したとき、小数第何位に初めて0でない数字が現れるかを求めます。(ただし、$\log_{10} 2 = 0.3010$、$\log_{10} 3 = 0.4771$)

幾何学三角形余弦定理面積対数三角比
2025/5/22

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、a=4a=4, b=5b=5, c=7c=7であるとき、cosC\cos Cの値と、三角形ABCの面積Sを求める問題です。また、503\frac{50}{3}を小数で表したとき、小数第何位に初めて0でない数字が現れるかを求めます。(ただし、log102=0.3010\log_{10} 2 = 0.3010log103=0.4771\log_{10} 3 = 0.4771

2. 解き方の手順

(1) cosC\cos Cを求める
余弦定理より、
c2=a2+b22abcosCc^2 = a^2 + b^2 - 2ab \cos C
72=42+52245cosC7^2 = 4^2 + 5^2 - 2 \cdot 4 \cdot 5 \cos C
49=16+2540cosC49 = 16 + 25 - 40 \cos C
49=4140cosC49 = 41 - 40 \cos C
40cosC=414940 \cos C = 41 - 49
40cosC=840 \cos C = -8
cosC=840=15\cos C = -\frac{8}{40} = -\frac{1}{5}
したがって、cosC=15cos C = \frac{-1}{5}
(2) 三角形ABCの面積Sを求める
sin2C+cos2C=1\sin^2 C + \cos^2 C = 1より、
sin2C=1cos2C=1(15)2=1125=2425\sin^2 C = 1 - \cos^2 C = 1 - (-\frac{1}{5})^2 = 1 - \frac{1}{25} = \frac{24}{25}
sinC=2425=245=265\sin C = \sqrt{\frac{24}{25}} = \frac{\sqrt{24}}{5} = \frac{2\sqrt{6}}{5}sinC>0\sin C > 0
三角形の面積Sは、
S=12absinC=1245265=226=46S = \frac{1}{2} ab \sin C = \frac{1}{2} \cdot 4 \cdot 5 \cdot \frac{2\sqrt{6}}{5} = 2 \cdot 2\sqrt{6} = 4\sqrt{6}
したがって、S=46S=4\sqrt{6}
(3) 503\frac{50}{3}を小数で表したとき、小数第何位に初めて0でない数字が現れるかを求める。
x=(53)50x = \left(\frac{5}{3}\right)^{50}とおくと、log10x=50(log105log103)\log_{10} x = 50 (\log_{10} 5 - \log_{10} 3)
log105=log10(102)=log1010log102=10.3010=0.6990\log_{10} 5 = \log_{10} (\frac{10}{2}) = \log_{10} 10 - \log_{10} 2 = 1 - 0.3010 = 0.6990
log10x=50(0.69900.4771)=50(0.2219)=11.095\log_{10} x = 50 (0.6990 - 0.4771) = 50(0.2219) = 11.095
x=1011.095=1011100.095x = 10^{11.095} = 10^{11} \cdot 10^{0.095}
100.0951.24510^{0.095} \approx 1.245
したがって、(53)501.245×1011(\frac{5}{3})^{50} \approx 1.245 \times 10^{11}
(35)50=1x11.245×10110.803×10118.03×1012\left(\frac{3}{5}\right)^{50} = \frac{1}{x} \approx \frac{1}{1.245 \times 10^{11}} \approx 0.803 \times 10^{-11} \approx 8.03 \times 10^{-12}
よって、小数第12位に初めて0でない数字が現れる。

3. 最終的な答え

(1) cosC=15\cos C = -\frac{1}{5}
(2) S=46S=4\sqrt{6}
(3) 小数第12位

「幾何学」の関連問題

$n$ 角形の対角線は $\frac{n(n-3)}{2}$ 本である。対角線が54本ある多角形は何角形か求めよ。

多角形対角線二次方程式因数分解
2025/5/23

長方形ABCDにおいて、点PはAを出発し毎秒1cmの速さで辺AB上をBまで、点Qは点Pと同時にBを出発し毎秒2cmの速さで辺BC上をCまで動く。三角形PBQの面積が20cm²になるのは、点PがAを出発...

図形面積二次方程式長方形
2025/5/23

複素数平面上の3点A($\sqrt{3}+2i$), B($10+\sqrt{3}+8i$), C($\gamma$)を頂点とする$\triangle ABC$が正三角形となるような$\gamma$を...

複素数平面正三角形複素数幾何
2025/5/23

長方形の土地の周りに幅4mの道がある。道の面積を $S$ m$^2$、道の中央を通る線の長さを $l$ mとするとき、$S = 4l$ となることを証明する。

面積周の長さ長方形証明
2025/5/23

複素数平面上の3点A($\sqrt{3}+2i$), B($10+\sqrt{3}+8i$), C($\gamma$)を頂点とする三角形ABCが正三角形となるとき、$\gamma$の値を求める問題。

複素数平面正三角形複素数
2025/5/23

直角三角形ABCがあり、$AB = 16$ cm、$BC = 24$ cmです。点PはBを毎秒2 cmの速さでAに向かって動き、点QはCを毎秒3 cmの速さでBに向かって動きます。四角形APQCの面積...

面積直角三角形二次方程式動点四角形
2025/5/23

複素数平面上の3点 A($\sqrt{3}+2i$), B($10+\sqrt{3}+8i$), C($\gamma$) を頂点とする $\triangle ABC$ が正三角形となる時を考える。 (...

複素数平面正三角形複素数
2025/5/23

複素数平面上に3点 $A(\alpha)$, $B(\beta)$, $C(\gamma)$ があり、三角形ABCが正三角形であるとき、$\gamma$を求める問題です。 (1) $\alpha = ...

複素数平面正三角形複素数
2025/5/23

直線 $l: x - 2y + 1 = 0$ と点 $P(2, -1)$ が与えられています。 (1) 直線 $l$ の法線ベクトルを一つ求めます。 (2) 点 $P$ を通り、$l$ に直交する直線...

直線法線ベクトル媒介変数ベクトル
2025/5/23

$\triangle ABC$ において、辺 $BC$, $CA$, $AB$ の中点をそれぞれ $L$, $M$, $N$ とする。任意の点 $O$ に対して、$\overrightarrow{OA...

ベクトル三角形中点証明
2025/5/23