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1. 問題の内容
点Oは三角形ABCの外心である。それぞれの図において、角xとyを求めよ。
(1) 図1では、角OABが27度、角OACが23度である。
(2) 図2では、角OABが15度、角OCAが23度である。
(3) 図3では、角Aが56度、角Bが50度である。
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2. 解き方の手順
外心の性質として、外心から各頂点までの距離は等しい(外接円の半径)。つまり、OA=OB=OCである。
**(1) 図1**
1. 三角形OABはOA=OBの二等辺三角形であるから、角OBA = 角OAB = 27度。
よって、
2. 三角形OACはOA=OCの二等辺三角形であるから、角OCA = 角OAC = 23度。
よって、を求める必要はない。
**(2) 図2**
1. 三角形OCAはOA=OCの二等辺三角形であるから、角OAC = 角OCA = 23度。
よって、
2. 三角形OABはOA=OBの二等辺三角形であるから、角OBA = 角OAB = 15度。
よって、三角形OBCはOB=OCの二等辺三角形であるから、角OBC = 角OCB = 23度。
したがって、は角BOCである。
角BOCは、弧BCに対する中心角なので、円周角である角BACの2倍に等しい。
**(3) 図3**
1. 三角形ABCにおいて、角C = 180 - 角A - 角B = 180 - 56 - 50 = 74度。
よって、は角OCBである。
2. 三角形OBCはOB=OCの二等辺三角形であるから、角OBC = 角OCB = $y$。
3. 三角形OABはOA=OBの二等辺三角形であるから、角OBA = 角OAB 。
三角形OACはOA=OCの二等辺三角形であるから、角OCA = 角OAC。
よって、角A= 角OAB + 角OAC , 角B=角OBA + 角OBC, 角C=角OCA + 角OCB。
角A + 角B + 角C= 180度
角OAB = a とすると 角OAC=56 - a, 角OBC=50 - y, 角OCB=y 。
4. 三角形OCAにおいて 角OCA = 角OAC = 56 - a.
したがって角C = 56 - a + y = 74
y = 74 - 56 + a = 18 + a
5. 三角形OABにおいて 角OBA = 角OAB = a.
したがって角B = a + 50 - y = 50
a - y = 0
y = a
6. y = 18 + a = a とすると 18 = 0 となり矛盾する。
別の方法で解く。
OA=OB=OCなので、三角形OAB,OBC,OCAは二等辺三角形である。
角OAB = xとする。
角OBA = 角OAB = x
角OCA = yとする。
角OAC = 角OCA = y
角OBC = zとする。
角OCB = 角OBC = z
三角形ABCの内角の和は180度なので、
x + y + z= 180/2=90
三角形ABCの各内角は、
角A = x+y=56
角B = x+z=50
角C = y+z = 180-56-50 = 74
y+z = 74 を 変形して z = 74-y
x+z=50 より x+74-y=50 を変形して x=y-24
x+y=56より y-24+y=56
2y=80
y=40
したがって、x=56-40=16, z=50-16=34
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3. 最終的な答え
**(1)**
**(2)**
**(3)**