平面上に直線 $l: x - 2y + 2 = 0$ と放物線 $y = -x^2$ がある。 (1) 点Pの座標が $(1, -1)$ のとき、点Pと直線 $l$ の距離を求める。 (2) 点Pが放物線 $y = -x^2$ 上を動くとき、点Pと直線 $l$ の距離 $d$ の最小値を求め、そのときのPの座標を求める。

幾何学距離放物線直線最小値
2025/5/23

1. 問題の内容

平面上に直線 l:x2y+2=0l: x - 2y + 2 = 0 と放物線 y=x2y = -x^2 がある。
(1) 点Pの座標が (1,1)(1, -1) のとき、点Pと直線 ll の距離を求める。
(2) 点Pが放物線 y=x2y = -x^2 上を動くとき、点Pと直線 ll の距離 dd の最小値を求め、そのときのPの座標を求める。

2. 解き方の手順

(1) 点 (x0,y0)(x_0, y_0) と直線 ax+by+c=0ax + by + c = 0 の距離は ax0+by0+ca2+b2\frac{|ax_0 + by_0 + c|}{\sqrt{a^2 + b^2}} で求められる。
Pの座標は (1,1)(1, -1) であり、l:x2y+2=0l: x - 2y + 2 = 0 なので、点Pと直線 ll の距離は、
12(1)+212+(2)2=1+2+21+4=55=5\frac{|1 - 2(-1) + 2|}{\sqrt{1^2 + (-2)^2}} = \frac{|1 + 2 + 2|}{\sqrt{1 + 4}} = \frac{5}{\sqrt{5}} = \sqrt{5}
(2) 点Pが放物線 y=x2y = -x^2 上を動くので、Pの座標を (t,t2)(t, -t^2) とおく。
点Pと直線 ll の距離 dd は、
d=t2(t2)+212+(2)2=2t2+t+25=152t2+t+2d = \frac{|t - 2(-t^2) + 2|}{\sqrt{1^2 + (-2)^2}} = \frac{|2t^2 + t + 2|}{\sqrt{5}} = \frac{1}{\sqrt{5}}|2t^2 + t + 2|
f(t)=2t2+t+2f(t) = 2t^2 + t + 2 とすると、f(t)f(t) は下に凸な放物線である。
f(t)=2(t2+12t)+2=2(t2+12t+116)2116+2=2(t+14)218+2=2(t+14)2+158f(t) = 2(t^2 + \frac{1}{2}t) + 2 = 2(t^2 + \frac{1}{2}t + \frac{1}{16}) - 2 \cdot \frac{1}{16} + 2 = 2(t + \frac{1}{4})^2 - \frac{1}{8} + 2 = 2(t + \frac{1}{4})^2 + \frac{15}{8}
t=14t = -\frac{1}{4} のとき、f(t)f(t) は最小値 158\frac{15}{8} をとる。
d=15f(t)=15158=1585=15585=358d = \frac{1}{\sqrt{5}} |f(t)| = \frac{1}{\sqrt{5}} \cdot \frac{15}{8} = \frac{15}{8\sqrt{5}} = \frac{15\sqrt{5}}{8 \cdot 5} = \frac{3\sqrt{5}}{8}
このとき、Pの座標は (14,(14)2)=(14,116)(-\frac{1}{4}, - (-\frac{1}{4})^2) = (-\frac{1}{4}, -\frac{1}{16})

3. 最終的な答え

(1) 5\sqrt{5}
(2) 最小値: 358\frac{3\sqrt{5}}{8}, Pの座標: (14,116)(-\frac{1}{4}, -\frac{1}{16})

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