$x$軸に接して正方向に滑ることなく転がる半径1の円周上の固定点P$(x, y)$の軌跡を考えます。円の中心Aは初め点$(0, 1)$にあり、Pはそのとき原点にあるとします。Aが$(\theta, 1)$, $(0 \le \theta \le \pi)$の位置に来たときの$x, y$を$\theta$を用いて表します。
2025/5/23
1. 問題の内容
軸に接して正方向に滑ることなく転がる半径1の円周上の固定点Pの軌跡を考えます。円の中心Aは初め点にあり、Pはそのとき原点にあるとします。Aが, の位置に来たときのをを用いて表します。
2. 解き方の手順
円が軸上をだけ回転したとき、円の中心Aの座標はとなります。
Pは円周上の点であり、円の半径は1です。回転角をとすると、Pの座標は、中心Aから見て、反時計回りに回転した位置にあります。
初期位置ではPは原点にあり、このとき中心Aはにあります。
円が軸上を角度だけ回転したとき、点Pは元の位置から時計回りに角度だけ回転した位置に移動します。よって点Pの座標は、中心Aからの相対座標を考えると、となります。
したがって、点Pの絶対座標は、
となります。