直線 $l: x - 2y + 1 = 0$ と点 $P(2, -1)$ が与えられている。 (1) 直線 $l$ の法線ベクトルを1つ求める。 (2) 点 $P$ を通り直線 $l$ に直交する直線 $l_1$ の、媒介変数 $t$ による方程式を求める。 (3) 直線 $l$ と直線 $l_1$ の交点の座標を求める。

幾何学ベクトル直線法線ベクトル媒介変数表示交点
2025/5/23

1. 問題の内容

直線 l:x2y+1=0l: x - 2y + 1 = 0 と点 P(2,1)P(2, -1) が与えられている。
(1) 直線 ll の法線ベクトルを1つ求める。
(2) 点 PP を通り直線 ll に直交する直線 l1l_1 の、媒介変数 tt による方程式を求める。
(3) 直線 ll と直線 l1l_1 の交点の座標を求める。

2. 解き方の手順

(1) 直線 l:x2y+1=0l: x - 2y + 1 = 0 の法線ベクトルを求める。
直線の方程式が ax+by+c=0ax + by + c = 0 のとき、法線ベクトルは (ab)\begin{pmatrix} a \\ b \end{pmatrix} と表される。
したがって、直線 l:x2y+1=0l: x - 2y + 1 = 0 の法線ベクトルの一つは (12)\begin{pmatrix} 1 \\ -2 \end{pmatrix} である。
(2) 点 P(2,1)P(2, -1) を通り直線 ll に直交する直線 l1l_1 の、媒介変数 tt による方程式を求める。
直線 l1l_1 は直線 ll に直交するので、直線 ll の方向ベクトル (12)\begin{pmatrix} 1 \\ -2 \end{pmatrix} は直線 l1l_1 の法線ベクトルとなる。
したがって、直線 l1l_1 の方向ベクトルは、(21)\begin{pmatrix} 2 \\ 1 \end{pmatrix} となる。
よって、点 P(2,1)P(2, -1) を通り、方向ベクトル (21)\begin{pmatrix} 2 \\ 1 \end{pmatrix} を持つ直線 l1l_1 の媒介変数 tt による方程式は、
(xy)=(21)+t(21)\begin{pmatrix} x \\ y \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} 2 \\ -1 \end{pmatrix} + t\begin{pmatrix} 2 \\ 1 \end{pmatrix}
したがって、
x=2+2tx = 2 + 2t
y=1+ty = -1 + t
(3) 直線 ll と直線 l1l_1 の交点の座標を求める。
直線 ll の方程式は x2y+1=0x - 2y + 1 = 0 であり、直線 l1l_1 の方程式は x=2+2tx = 2 + 2ty=1+ty = -1 + t である。
x=2+2tx = 2 + 2ty=1+ty = -1 + tx2y+1=0x - 2y + 1 = 0 に代入する。
(2+2t)2(1+t)+1=0(2 + 2t) - 2(-1 + t) + 1 = 0
2+2t+22t+1=02 + 2t + 2 - 2t + 1 = 0
5=05 = 0
これは矛盾しているので、計算に間違いがあるか、二つの直線が交わらないかのどちらかである。
l1l_1の方程式を求める際に、法線ベクトルと方向ベクトルを間違えてしまった。llの法線ベクトルは(12)\begin{pmatrix}1 \\ -2\end{pmatrix}なので、l1l_1の方向ベクトルは(12)\begin{pmatrix}1 \\ -2\end{pmatrix}。よってl1l_1の式は、
x=2+tx = 2+t
y=12ty = -1-2t
これをllの式に代入すると、
(2+t)2(12t)+1=0(2+t)-2(-1-2t)+1=0
2+t+2+4t+1=02+t+2+4t+1=0
5t+5=05t+5=0
t=1t=-1
これをl1l_1の式に代入すると、
x=2+(1)=1x=2+(-1)=1
y=12(1)=1+2=1y=-1-2(-1)=-1+2=1
したがって交点は(1,1)(1,1)

3. 最終的な答え

(1) 法線ベクトル: (12)\begin{pmatrix} 1 \\ -2 \end{pmatrix}
(2) 媒介変数表示: x=2+tx = 2 + t, y=12ty = -1 - 2t
(3) 交点の座標: (1,1)(1, 1)

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