不等式 $5-x < 4x < 2x+8$ (A) と連立不等式 (B): $\begin{cases} 5-x < 4x \\ 5-x < 2x+8 \end{cases}$ がある。 (1) 連立不等式 (B) の解のうち、不等式 (A) を満たさない最小の整数を求める。 (2) 連立不等式 (B) を解いて不等式 (A) の解を求めることができない理由を説明する。

代数学不等式連立不等式解の範囲数直線
2025/5/23

1. 問題の内容

不等式 5x<4x<2x+85-x < 4x < 2x+8 (A) と連立不等式 (B):
$\begin{cases}
5-x < 4x \\
5-x < 2x+8
\end{cases}$
がある。
(1) 連立不等式 (B) の解のうち、不等式 (A) を満たさない最小の整数を求める。
(2) 連立不等式 (B) を解いて不等式 (A) の解を求めることができない理由を説明する。

2. 解き方の手順

(1) まず、連立不等式 (B) を解く。
5x<4x5-x < 4x より、 5<5x5 < 5x, よって x>1x > 1
5x<2x+85-x < 2x+8 より、 3<3x-3 < 3x, よって x>1x > -1
したがって、連立不等式 (B) の解は x>1x > 1 である。
次に、不等式 (A) を解く。
5x<4x5-x < 4x より、 5<5x5 < 5x, よって x>1x > 1
4x<2x+84x < 2x+8 より、 2x<82x < 8, よって x<4x < 4
したがって、不等式 (A) の解は 1<x<41 < x < 4 である。
連立不等式 (B) の解 x>1x > 1 のうち、不等式 (A) の解 1<x<41 < x < 4 を満たさないのは x4x \ge 4 である。このうち、最小の整数は 44 である。
(2) 不等式 (A) は 5x<4x5-x < 4x4x<2x+84x < 2x+8 という2つの不等式からなる。
連立不等式 (B) は 5x<4x5-x < 4x5x<2x+85-x < 2x+8 という2つの不等式からなる。
連立不等式 (B)を解くことは、5x<4x5-x < 4xを満たすxxと、5x<2x+85-x < 2x+8を満たすxxを求めることになる。
不等式(A)の解を求めるには、4x<2x+84x < 2x+8という条件が必要だが、連立不等式(B)からはこの条件を得られないから、連立不等式(B)を解いて不等式(A)の解を求めることはできない。

3. 最終的な答え

(1) 4
(2) 連立不等式(B)は不等式(A)のうち、4x<2x+84x < 2x+8の条件を含まないため。

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