(1) $0 \le \theta < 2\pi$ のとき、方程式 $2\cos\theta - \sqrt{3} = 0$ を解け。 (2) $0 \le \theta < 2\pi$ のとき、不等式 $-\sqrt{3} \le \tan\theta < 0$ を解け。

その他三角関数三角方程式三角不等式θラジアン
2025/5/23

1. 問題の内容

(1) 0θ<2π0 \le \theta < 2\pi のとき、方程式 2cosθ3=02\cos\theta - \sqrt{3} = 0 を解け。
(2) 0θ<2π0 \le \theta < 2\pi のとき、不等式 3tanθ<0-\sqrt{3} \le \tan\theta < 0 を解け。

2. 解き方の手順

(1)
方程式 2cosθ3=02\cos\theta - \sqrt{3} = 0 を解く。
まず、cosθ\cos\theta について解くと、
2cosθ=32\cos\theta = \sqrt{3}
cosθ=32\cos\theta = \frac{\sqrt{3}}{2}
0θ<2π0 \le \theta < 2\pi の範囲で cosθ=32\cos\theta = \frac{\sqrt{3}}{2} となる θ\theta は、
θ=π6\theta = \frac{\pi}{6}θ=2ππ6=12π6π6=11π6\theta = 2\pi - \frac{\pi}{6} = \frac{12\pi}{6} - \frac{\pi}{6} = \frac{11\pi}{6} である。
(2)
不等式 3tanθ<0-\sqrt{3} \le \tan\theta < 0 を解く。
まず、tanθ=3\tan\theta = -\sqrt{3} となる θ\theta を求める。
tanθ=3\tan\theta = -\sqrt{3} となるのは、θ=2π3\theta = \frac{2\pi}{3}θ=5π3\theta = \frac{5\pi}{3} である。
また、tanθ=0\tan\theta = 0 となるのは、θ=0\theta = 0θ=π\theta = \pi である。
0θ<2π0 \le \theta < 2\pi の範囲で 3tanθ<0-\sqrt{3} \le \tan\theta < 0 となる θ\theta の範囲を考える。
π2<θ2π3\frac{\pi}{2} < \theta \le \frac{2\pi}{3} のとき、tanθ\tan\theta は負の値を取り、3-\sqrt{3} 以上である。
3π2<θ5π3\frac{3\pi}{2} < \theta \le \frac{5\pi}{3} のとき、tanθ\tan\theta は負の値を取り、3-\sqrt{3} 以上である。
したがって、π2<θ2π3\frac{\pi}{2} < \theta \le \frac{2\pi}{3} または 3π2<θ5π3\frac{3\pi}{2} < \theta \le \frac{5\pi}{3} となる。

3. 最終的な答え

(1) θ=16π,116π\theta = \frac{1}{6}\pi, \frac{11}{6}\pi
(2) 12π<θ23π\frac{1}{2}\pi < \theta \le \frac{2}{3}\pi または 32π<θ53π\frac{3}{2}\pi < \theta \le \frac{5}{3}\pi

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