円 $x^2 + y^2 = 4$ と円 $(x-4)^2 + y^2 = 1$ の両方に接する直線の方程式を求めよ。

幾何学接線点と直線の距離方程式
2025/5/23

1. 問題の内容

x2+y2=4x^2 + y^2 = 4 と円 (x4)2+y2=1(x-4)^2 + y^2 = 1 の両方に接する直線の方程式を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、求める直線の式を y=mx+ny = mx + n とおく。
この直線が円 x2+y2=4x^2 + y^2 = 4 に接するためには、円の中心 (0,0)(0, 0) と直線 mxy+n=0mx - y + n = 0 との距離が円の半径 22 に等しい必要がある。したがって、点と直線の距離の公式より、
m00+nm2+(1)2=2\frac{|m \cdot 0 - 0 + n|}{\sqrt{m^2 + (-1)^2}} = 2
n=2m2+1|n| = 2\sqrt{m^2 + 1}
n2=4(m2+1)n^2 = 4(m^2 + 1)
n2=4m2+4n^2 = 4m^2 + 4 ... (1)
次に、この直線が円 (x4)2+y2=1(x-4)^2 + y^2 = 1 に接するためには、円の中心 (4,0)(4, 0) と直線 mxy+n=0mx - y + n = 0 との距離が円の半径 11 に等しい必要がある。したがって、点と直線の距離の公式より、
m40+nm2+(1)2=1\frac{|m \cdot 4 - 0 + n|}{\sqrt{m^2 + (-1)^2}} = 1
4m+n=m2+1|4m + n| = \sqrt{m^2 + 1}
(4m+n)2=m2+1(4m + n)^2 = m^2 + 1
16m2+8mn+n2=m2+116m^2 + 8mn + n^2 = m^2 + 1
15m2+8mn+n2=115m^2 + 8mn + n^2 = 1 ... (2)
(2) に (1) を代入すると、
15m2+8mn+4m2+4=115m^2 + 8mn + 4m^2 + 4 = 1
19m2+8mn+3=019m^2 + 8mn + 3 = 0
8mn=19m238mn = -19m^2 - 3
n=19m2+38mn = -\frac{19m^2 + 3}{8m} (ただし、m0m \neq 0)
(1) に代入して整理すると、
(19m2+38m)2=4m2+4\left(-\frac{19m^2 + 3}{8m}\right)^2 = 4m^2 + 4
(19m2+3)264m2=4m2+4\frac{(19m^2 + 3)^2}{64m^2} = 4m^2 + 4
(19m2+3)2=64m2(4m2+4)(19m^2 + 3)^2 = 64m^2 (4m^2 + 4)
361m4+114m2+9=256m4+256m2361m^4 + 114m^2 + 9 = 256m^4 + 256m^2
105m4142m2+9=0105m^4 - 142m^2 + 9 = 0
(15m21)(7m29)=0(15m^2 - 1)(7m^2 - 9) = 0
m2=115m^2 = \frac{1}{15} または m2=97m^2 = \frac{9}{7}
m=±115m = \pm\frac{1}{\sqrt{15}} または m=±37m = \pm\frac{3}{\sqrt{7}}
m=115m = \frac{1}{\sqrt{15}} のとき、(1)より、n2=4(115+1)=41615=6415n^2 = 4(\frac{1}{15} + 1) = 4 \cdot \frac{16}{15} = \frac{64}{15} より、n=±815n = \pm \frac{8}{\sqrt{15}}.
m=115m = -\frac{1}{\sqrt{15}} のとき、(1)より、n2=4(115+1)=6415n^2 = 4(\frac{1}{15} + 1) = \frac{64}{15} より、n=±815n = \pm \frac{8}{\sqrt{15}}.
m=37m = \frac{3}{\sqrt{7}} のとき、(1)より、n2=4(97+1)=4167=647n^2 = 4(\frac{9}{7} + 1) = 4 \cdot \frac{16}{7} = \frac{64}{7} より、n=±87n = \pm \frac{8}{\sqrt{7}}.
m=37m = -\frac{3}{\sqrt{7}} のとき、(1)より、n2=4(97+1)=647n^2 = 4(\frac{9}{7} + 1) = \frac{64}{7} より、n=±87n = \pm \frac{8}{\sqrt{7}}.
m=115m = \frac{1}{\sqrt{15}} のとき、(2) に代入すると、15(115)+8(115)n+n2=115(\frac{1}{15}) + 8(\frac{1}{\sqrt{15}})n + n^2 = 1 つまり 8(115)n+n2=08(\frac{1}{\sqrt{15}})n + n^2 = 0 だから、n=0n = 0 または n=815n = -\frac{8}{\sqrt{15}}. n=0n=0 は (1)を満たさないので、n=815n=-\frac{8}{\sqrt{15}}
m=±115,n=±815m = \pm\frac{1}{\sqrt{15}}, n = \pm \frac{8}{\sqrt{15}} (複合任意)
xx軸に平行な接線もある。
x2+y2=4x^2 + y^2 = 4y=2y=2 および y=2y=-2.
(x4)2+y2=1(x-4)^2 + y^2 = 1y=1y=1 および y=1y=-1.
xx軸に平行な接線は存在しない。
y=2y = 2は円x2+y2=4x^2 + y^2 = 4に接しているが円(x4)2+y2=1(x-4)^2 + y^2 = 1には接していない.
接線は y=34x+254y = -\frac{3}{4}x + \frac{25}{4}
3x+4y25=03x + 4y - 25 = 0

3. 最終的な答え

x=2x=2, 3x+4y25=03x+4y-25=0
y=(37)x±(87)y = -(\frac{3}{\sqrt{7}})x \pm (\frac{8}{\sqrt{7}})
または y=115x±815y= \frac{1}{\sqrt{15}}x \pm \frac{8}{\sqrt{15}}
簡略化された答え:
x=2x=2, 3x+4y25=03x+4y-25=0

「幾何学」の関連問題

点 $A(2, -4)$ を通り、法線ベクトル $\vec{n} = (2, -1)$ である直線の式を求める問題です。

ベクトル直線の方程式法線ベクトル内積
2025/5/24

座標平面上に円 $K: x^2 + y^2 - 8x = 0$ がある。円 $K$ の中心を $C$ とする。点 $A(-1, 0)$ を通り、傾きが $a$ ($a$ は正の定数)の直線を $l$ ...

直線接線面積座標平面
2025/5/24

一辺の長さが2の正四面体ABCDがあり、辺BCの中点をMとする。 (1) $\cos \angle AMD$の値を求める。 (2) 直線BCに関して点Dと対称な点をEとする。線分AEの長さを求める。 ...

正四面体余弦定理空間図形ヘロンの公式体積
2025/5/24

分度器を使って角度を測るとき、図に示された角度(「い」と書かれた角度)はどのように計算できますか? 選択肢の中から正しい計算式を選びます。

角度分度器角度の計算図形
2025/5/23

2枚の三角定規を組み合わせてできた四角形が長方形になる理由を説明する問題です。四角形ABCDの角Aと角Cが90度であることがわかっています。角Bと角Dの合計も90度である式を「ア」に書き、その結果四角...

四角形内角の和長方形角度
2025/5/23

図1にある2種類の三角定規を図2のように重ねたとき、角「あ」の大きさを求める問題です。

角度三角定規図形
2025/5/23

楕円 $\frac{x^2}{9} + \frac{y^2}{16} = 1$ の外部の点P(X, Y)から楕円に2本の接線を引く。これらの接線が直交するような点Pの軌跡を求める。接線の傾きを$m$と...

楕円接線軌跡二次方程式判別式
2025/5/23

楕円 $\frac{x^2}{9} + \frac{y^2}{16} = 1$ の外部の点 $P(X, Y)$ から楕円に2本の接線を引く。それらの直線が直交するような点 $P$ の軌跡を求めるとき、...

楕円接線軌跡二次方程式
2025/5/23

楕円 $\frac{x^2}{9} + \frac{y^2}{16} = 1$ の外部の点 $P$ から楕円に2本の接線を引きます。その2本の直線が直交するような点 $P$ の軌跡を求めます。また、直...

楕円接線軌跡二次方程式判別式
2025/5/23

半径1の円がx軸に接しながら正方向に滑ることなく転がる。円の中心Aは最初(0,1)にあり、円周上の点Pは原点にある。円の中心Aの位置が$(\theta, 1)$ のとき、点Pの座標$(x, y)$ を...

サイクロイドパラメータ表示座標
2025/5/23