$x$ についての 2 次方程式 $x^2 - 4ax + 4a + 8 = 0$ が与えられている。 (1) この方程式が 1 より小さい 2 つの解を持つような実数 $a$ の範囲を求める。 (2) この方程式が -1 より小さい解と -1 より大きい解を持つような実数 $a$ の範囲を求める。

代数学二次方程式解の配置判別式解と係数の関係
2025/3/8

1. 問題の内容

xx についての 2 次方程式 x24ax+4a+8=0x^2 - 4ax + 4a + 8 = 0 が与えられている。
(1) この方程式が 1 より小さい 2 つの解を持つような実数 aa の範囲を求める。
(2) この方程式が -1 より小さい解と -1 より大きい解を持つような実数 aa の範囲を求める。

2. 解き方の手順

(1)
2次方程式 x24ax+4a+8=0x^2 - 4ax + 4a + 8 = 0 の判別式を DD とすると、D/4=(2a)2(4a+8)=4a24a8=4(a2a2)=4(a2)(a+1)D/4 = (2a)^2 - (4a + 8) = 4a^2 - 4a - 8 = 4(a^2 - a - 2) = 4(a - 2)(a + 1) となる。
2つの実数解を持つためには、D>0D > 0 より、(a2)(a+1)>0(a - 2)(a + 1) > 0。したがって、a<1a < -1 または a>2a > 2
解を α,β\alpha, \beta とすると、解と係数の関係より α+β=4a\alpha + \beta = 4a, αβ=4a+8\alpha \beta = 4a + 8
2つの解が共に 1 より小さい条件は、α<1\alpha < 1 かつ β<1\beta < 1
(α1)+(β1)<0(\alpha - 1) + (\beta - 1) < 0 かつ (α1)(β1)>0(\alpha - 1)(\beta - 1) > 0 が必要。
(α1)+(β1)=α+β2=4a2<0(\alpha - 1) + (\beta - 1) = \alpha + \beta - 2 = 4a - 2 < 0 より、a<12a < \frac{1}{2}
(α1)(β1)=αβ(α+β)+1=4a+84a+1=9>0(\alpha - 1)(\beta - 1) = \alpha \beta - (\alpha + \beta) + 1 = 4a + 8 - 4a + 1 = 9 > 0
f(x)=x24ax+4a+8f(x) = x^2 - 4ax + 4a + 8 とすると、f(1)>0f(1) > 0 が必要。
f(1)=14a+4a+8=9>0f(1) = 1 - 4a + 4a + 8 = 9 > 0 は常に成立。
軸の位置が 1 より小さい必要がある。軸は x=2ax = 2a なので、2a<12a < 1 より a<12a < \frac{1}{2}
以上の条件をまとめると、a<1a < -1 または a>2a > 2a<12a < \frac{1}{2} となり、共通部分は a<1a < -1
(2)
2次方程式 x24ax+4a+8=0x^2 - 4ax + 4a + 8 = 0 が -1 より小さい解と -1 より大きい解を持つ条件は、f(1)<0f(-1) < 0
f(1)=(1)24a(1)+4a+8=1+4a+4a+8=8a+9<0f(-1) = (-1)^2 - 4a(-1) + 4a + 8 = 1 + 4a + 4a + 8 = 8a + 9 < 0
したがって、a<98a < -\frac{9}{8}

3. 最終的な答え

(1)
a<1a < -1
(2)
a<98a < -\frac{9}{8}

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