整数 $m, n$ について、命題「$m^2 + n^2$ が奇数ならば、$mn$ は偶数である」を対偶を考えることによって証明する。

数論整数命題対偶証明
2025/5/24

1. 問題の内容

整数 m,nm, n について、命題「m2+n2m^2 + n^2 が奇数ならば、mnmn は偶数である」を対偶を考えることによって証明する。

2. 解き方の手順

この命題の対偶は「mnmn が奇数ならば、m2+n2m^2 + n^2 は偶数である」となる。
mnmn が奇数であるとき、mmnn はともに奇数である。
m=2k+1m = 2k+1 および n=2l+1n = 2l+1k,lk, l は整数)と表せる。
このとき、m2+n2m^2 + n^2 は次のようになる。
m2+n2=(2k+1)2+(2l+1)2=4k2+4k+1+4l2+4l+1=4(k2+k+l2+l)+2=2(2(k2+k+l2+l)+1)m^2 + n^2 = (2k+1)^2 + (2l+1)^2 = 4k^2 + 4k + 1 + 4l^2 + 4l + 1 = 4(k^2 + k + l^2 + l) + 2 = 2(2(k^2 + k + l^2 + l) + 1)
これは偶数である。
したがって、対偶「mnmn が奇数ならば、m2+n2m^2 + n^2 は偶数である」は真である。
対偶が真であるとき、元の命題も真である。
よって、「m2+n2m^2 + n^2 が奇数ならば、mnmn は偶数である」は真である。

3. 最終的な答え

m2+n2m^2 + n^2 が奇数ならば、mnmn は偶数である。(証明終わり)

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