(3)
まず、反応式は以下の通りである。
H2+I2⇌2HI 初期状態:
水素:0.70 mol
ヨウ素:0.90 mol
ヨウ化水素:0 mol
平衡状態:
ヨウ化水素が1.2 mol生成しているので、反応した水素とヨウ素はそれぞれ0.6 molである。
平衡状態における物質量:
水素:0.70 - 0.6 = 0.10 mol
ヨウ素:0.90 - 0.6 = 0.30 mol
ヨウ化水素:1.2 mol
したがって、容器に残っているヨウ素の物質量は0.30 molである。
平衡定数Kは以下のように求められる。
K=[H2][I2][HI]2 K=(0.1)(0.3)(1.2)2=0.031.44=48 (4)
ヨウ化水素のみを封入した場合の反応は以下の通りである。
2HI⇌H2+I2 最初に封入したヨウ化水素の物質量を 2x molとする。 分解したヨウ化水素の割合を p %とすると、分解したヨウ化水素は2xp/100 molである。 平衡状態における物質量:
ヨウ化水素:2x−1002xp=2x(1−100p) mol 水素:100xp mol ヨウ素:100xp mol 平衡定数Kは48であるから、
K=[HI]2[H2][I2] 48=(2x(1−100p))2(100xp)2=4(1−100p)2(100p)2 48=2(1−100p)100p 43≈6.928≈1−p/100p/100 6.928(1−p/100)=p/100 6.928−0.06928p=0.01p 6.928=0.07928p p≈0.079286.928≈87.39 したがって、最初に封入したヨウ化水素の約87 %が分解する。