(1) 2進数で表された自然数 $a = 1101_{(2)}$ と $b = 1010_{(2)}$ が与えられたとき、$a+b$ と $ab$ の値を2進数で表す。 (2) 分数 $\frac{5}{8}$ を2進法の小数で表す。

数論2進数数値計算基数変換
2025/5/24

1. 問題の内容

(1) 2進数で表された自然数 a=1101(2)a = 1101_{(2)}b=1010(2)b = 1010_{(2)} が与えられたとき、a+ba+babab の値を2進数で表す。
(2) 分数 58\frac{5}{8} を2進法の小数で表す。

2. 解き方の手順

(1)
aabb の和と積を計算し、2進数で表す。
まず、aabb を10進数に変換する。
a=123+122+021+120=8+4+0+1=13a = 1 \cdot 2^3 + 1 \cdot 2^2 + 0 \cdot 2^1 + 1 \cdot 2^0 = 8 + 4 + 0 + 1 = 13
b=123+022+121+020=8+0+2+0=10b = 1 \cdot 2^3 + 0 \cdot 2^2 + 1 \cdot 2^1 + 0 \cdot 2^0 = 8 + 0 + 2 + 0 = 10
したがって、a+b=13+10=23a + b = 13 + 10 = 23ab=1310=130ab = 13 \cdot 10 = 130 である。
次に、23と130を2進数に変換する。
23を2進数に変換するには、2で割り続ける。
23÷2=1123 \div 2 = 11 余り 1
11÷2=511 \div 2 = 5 余り 1
5÷2=25 \div 2 = 2 余り 1
2÷2=12 \div 2 = 1 余り 0
1÷2=01 \div 2 = 0 余り 1
余りを逆順に並べると 10111(2)10111_{(2)} となる。
130を2進数に変換するには、2で割り続ける。
130÷2=65130 \div 2 = 65 余り 0
65÷2=3265 \div 2 = 32 余り 1
32÷2=1632 \div 2 = 16 余り 0
16÷2=816 \div 2 = 8 余り 0
8÷2=48 \div 2 = 4 余り 0
4÷2=24 \div 2 = 2 余り 0
2÷2=12 \div 2 = 1 余り 0
1÷2=01 \div 2 = 0 余り 1
余りを逆順に並べると 10000010(2)10000010_{(2)} となる。
あるいは、a+ba+babab を直接2進数で計算しても良い。
a+b=1101(2)+1010(2)=10111(2)a+b = 1101_{(2)} + 1010_{(2)} = 10111_{(2)}
ab=1101(2)×1010(2)=1101(2)×(1000(2)+10(2))=1101000(2)+11010(2)=10000010(2)ab = 1101_{(2)} \times 1010_{(2)} = 1101_{(2)} \times (1000_{(2)} + 10_{(2)}) = 1101000_{(2)} + 11010_{(2)} = 10000010_{(2)}
(2)
58\frac{5}{8} を2進法の小数で表す。
58=523=5×23=(101)(2)×23=0.101(2)\frac{5}{8} = \frac{5}{2^3} = 5 \times 2^{-3} = (101)_{(2)} \times 2^{-3} = 0.101_{(2)}
あるいは、
58=0.625\frac{5}{8} = 0.625
0.625×2=1.250.625 \times 2 = 1.25 より、1
0.25×2=0.50.25 \times 2 = 0.5 より、0
0.5×2=1.00.5 \times 2 = 1.0 より、1
よって、58=0.101(2)\frac{5}{8} = 0.101_{(2)}

3. 最終的な答え

(1) a+b=10111(2)a+b = 10111_{(2)}, ab=10000010(2)ab = 10000010_{(2)}
(2) 58=0.101(2)\frac{5}{8} = 0.101_{(2)}

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