数列 $\{a_n\}$ の初項から第 $n$ 項までの和 $S_n = a_1 + \cdots + a_n$ が与えられたときに、数列 $\{a_n\}$ が等比数列であることを示し、その初項、公比、および一般項を求める問題です。具体的には、以下の4つの場合に解く必要があります。 (1) $S_n = 1 - \frac{1}{3^n}$ (2) $S_n = \frac{3^n - 2^n}{3^n}$ (3) $S_n = \underbrace{0.77\cdots7}_{7 が n 個}$ (4) $S_n = \underbrace{0.1212\cdots12}_{12 が n 個}$
2025/5/25
1. 問題の内容
数列 の初項から第 項までの和 が与えられたときに、数列 が等比数列であることを示し、その初項、公比、および一般項を求める問題です。具体的には、以下の4つの場合に解く必要があります。
(1)
(2)
(3)
(4)
2. 解き方の手順
数列 が等比数列であるためには、隣り合う項の比が一定であることが必要です。つまり、 が に依存しない定数となることを示せばよいです。
まず、 を用いて を求めます。ただし、 のときは となります。求めた について、 が定数となることを確認すれば、数列 が等比数列であることが示せます。
また、求めた が初項、 が公比となります。最後に、 (ただし は公比) を用いて一般項を求めます。
(1) の場合
のとき、
なので、これは でも成り立ちます。したがって、
したがって、初項は 、公比は の等比数列です。
一般項は
(2) の場合
のとき、
なので、これは でも成り立ちます。したがって、
したがって、初項は 、公比は の等比数列です。
一般項は
(3) ( が 個) の場合
のとき、
なので、これは でも成り立ちます。したがって、
したがって、初項は 、公比は の等比数列です。
一般項は
(4) の場合
のとき、
なので、これは でも成り立ちます。したがって、
したがって、初項は 、公比は の等比数列です。
一般項は
3. 最終的な答え
(1) 初項: , 公比: , 一般項:
(2) 初項: , 公比: , 一般項:
(3) 初項: , 公比: , 一般項:
(4) 初項: , 公比: , 一般項: