各問題ごとに手順を説明します。
(1) x2+5x+4 この式は、足して5、掛けて4になる2つの数を見つければ因数分解できます。その2つの数は1と4なので、
x2+5x+4=(x+1)(x+4) (2) x(2y−1)−4y+2 この式は、2y−1を共通因数としてくくり出すことを考えます。 −4y+2 を −2(2y−1)と変形すると、 x(2y−1)−4y+2=x(2y−1)−2(2y−1)=(x−2)(2y−1) (3) 3a2−12b2 まず、共通因数の3でくくり出すと、
3a2−12b2=3(a2−4b2) 次に、a2−4b2 を a2−(2b)2 と考えると、これは二乗の差なので、 3(a2−4b2)=3(a−2b)(a+2b) (4) a2+4a−5b2 平方完成することを考えます。 a2+4aの部分を平方完成すると(a+2)2−4となるので、この式は、 a2+4a−5b2=(a+2)2−4−5b2=(a+2)2−((5b)2+22) この問題は複2次式の因数分解の考え方を使います。4+5b2=(2+5b)(2−5b)となるのでうまくいきません。 aについて平方完成ではなく、bについて平方完成させることを考えると、a2+4a−5b2=a2+4a−(5b)2なので、解の公式を用いると、 a=2−4±16+4∗5b2=2−4±16+20b2=−2±4+5b2 この方針ではうまくいきません。
二乗の差を作る方針で解くと、a2+4a+4−4−5b2=(a+2)2−(5b2+4)となり、5b2+4 が二乗の形にならないのでうまくいきません。 5b2に着目し、5b2=(5b)2であることから、 a2+4a−(5b)2 のような形だと因数分解できる可能性がある。 答えから類推すると、a2+4a−5b2=(a+5b)(a−5b) (5) (a−b)(a+b)−b+2 (a−b)(a+b)=a2−b2なので、 (a−b)(a+b)−b+2=a2−b2−b+2 これ以上因数分解はできません。
(6) 5a2+ab−2b2−ab+1 5a2+ab−2b2−ab+1=5a2−2b2+1 これ以上因数分解はできません。
(7) 2x2+6xy+3y2−4x−6y+2 これは複雑な式なので、一つずつ丁寧に見ていきます。
2x2+(6y−4)x+(3y2−6y+2) 解の公式に当てはめると、
x=2∗2−(6y−4)±(6y−4)2−4∗2∗(3y2−6y+2)=44−6y±36y2−48y+16−24y2+48y−16=44−6y±12y2=44−6y±23y 3y2+(6x−6)y+(2x2−4x+2) 解の公式に当てはめると、
y=2∗3−(6x−6)±(6x−6)2−4∗3∗(2x2−4x+2)=66−6x±36x2−72x+36−24x2+48x−24=66−6x±12x2−24x+12=66−6x±23(x−1)2 答えの形から予想すると、(2x+3y−2)(x+y−1)なので、展開すると2x2+2xy−2x+3xy+3y2−3y−4x−4y+4=2x2+5xy+3y2−6x−7y+4なので、与えられた式とは異なります。