不等式 $\log_2(2y) - \log_2 x < \log_x x^4 \cdot \log_x \frac{x}{y}$ を満たす $x, y$ の条件について考える問題です。真数条件、対数の性質、変形などを用いて、$xy$ 平面上に不等式の表す領域を図示します。

代数学対数不等式真数条件対数の性質領域
2025/5/25

1. 問題の内容

不等式 log2(2y)log2x<logxx4logxxy\log_2(2y) - \log_2 x < \log_x x^4 \cdot \log_x \frac{x}{y} を満たす x,yx, y の条件について考える問題です。真数条件、対数の性質、変形などを用いて、xyxy 平面上に不等式の表す領域を図示します。

2. 解き方の手順

(1) 真数条件から x>0x > 0 かつ y>0y > 0 である。(キの解答)
(2) X=log2xX = \log_2 x, Y=log2yY = \log_2 y とおく。
不等式の左辺は log2(2y)log2x=log2(2y/x)=log22+log2ylog2x=1+YX\log_2(2y) - \log_2 x = \log_2(2y/x) = \log_2 2 + \log_2 y - \log_2 x = 1 + Y - Xとなる。(クの解答)
(3) 不等式の右辺は logxx4logxxy=4(logxxlogxy)=4(1logxy)\log_x x^4 \cdot \log_x \frac{x}{y} = 4 \cdot (\log_x x - \log_x y) = 4 \cdot (1 - \log_x y)となる。
logxy=log2ylog2x=YX\log_x y = \frac{\log_2 y}{\log_2 x} = \frac{Y}{X} なので、4(1YX)=44YX4(1-\frac{Y}{X}) = 4 - \frac{4Y}{X}となる。(ケの解答)
(4) 与えられた不等式は 1+YX<44YX1 + Y - X < 4 - \frac{4Y}{X} となる。
整理すると Y+4YX<3+XY + \frac{4Y}{X} < 3 + X。 両辺に XX を掛けると XY+4Y<3X+X2XY + 4Y < 3X + X^2
よって Y(X+4)<X2+3XY(X + 4) < X^2 + 3X となる。
X>0X > 0 より X+4>0X+4 > 0 なので、 Y<X2+3XX+4Y < \frac{X^2 + 3X}{X+4}となる。
領域を図示すると、放物線 Y=X2+3XX+4Y = \frac{X^2+3X}{X+4}の下側となる。ただし、x>0,y>0x>0, y>0 より X=log2x,Y=log2yX = \log_2 x, Y = \log_2 y であることを考慮すると、X>,Y>X > -\infty, Y>-\inftyとなる。
選択肢を検討すると、図は⑤となる。(サの解答)
Y<X2+3XX+4=X(X+3)X+4Y < \frac{X^2+3X}{X+4} = \frac{X(X+3)}{X+4} であるので、適切な図を選択する必要がある。

3. 最終的な答え

キ:②
ク:①
ケ:③
コ:なし(変形した不等式 Y<X2+3XX+4Y < \frac{X^2 + 3X}{X+4} で解答)
サ:⑤

「代数学」の関連問題

ベクトル $\vec{a}$ と $\vec{b}$ を用いて表された式 $\frac{1}{3}(\vec{a} + 5\vec{b}) - \frac{1}{4}(\vec{a} - 3\vec{...

ベクトルベクトルの演算ベクトルの簡略化
2025/5/25

$(\sqrt{5} + 3)^2$ を計算する問題です。画像には、途中式 $(\sqrt{5} + 3)^2 = (\sqrt{5})^2 + 2 \cdot \sqrt{5} \cdot $ まで...

展開平方根計算
2025/5/25

不等式 $a^2 + 3b^2 \geq 3ab$ を証明し、等号が成立する条件を求める問題です。

不等式証明平方完成等号成立条件
2025/5/25

(1) $0 \le \theta < 2\pi$において、$\sin \frac{2}{3}\theta = \frac{1}{4}$のとき、$\cos 2\theta$を求めよ。 (2) $\al...

三角関数複素数等比数列二次関数微分連立方程式
2025/5/25

次の連立方程式を解く問題です。 $x + y + 2z = 15$ $3x + 2y - 2z = 0$ $xz = 36$

連立方程式代入二次方程式
2025/5/25

次の方程式を解きます。 (1) $(x^2 + x - 1)(x^2 + x - 4) = -2$ (2) $x^3 + 2x^2 - 8x - 21 = 0$。ただし、(2)は複素数の範囲で解を求め...

二次方程式三次方程式因数分解解の公式複素数
2025/5/25

複素数 $z$ に関する次の3つの等式を満たす点 $z$ 全体の集合がどのような図形になるかを答えます。 (1) $|z|=2$ (2) $|z-i|=1$ (3) $|z-1-i|=2$

複素数複素平面絶対値
2025/5/25

$x, y, z$ が $x - 2y + z = 4$ と $2x + y - 3z = -7$ を満たすとき、$ax^2 + 2by^2 + 3cz^2 = 18$ が常に成り立つような定数 $a...

連立方程式二次形式係数比較
2025/5/25

(1) 3次方程式 $x^3 = 1$ を解き、1の3乗根のうち実数であるものを求め、虚数の1つを $\omega$ とするとき、$\omega^3$ と $\omega^2 + \omega + 1...

3次方程式複素数因数分解剰余の定理多項式
2025/5/25

問題は、$0 < x < 1$ (条件①) と $|x-a| < 2$ (条件②) が与えられたとき、以下の2つの場合に実数 $a$ の値の範囲を求めるものです。 (1) 条件①を満たすどのような $...

不等式絶対値範囲解の存在範囲
2025/5/25