(1) 関数 $f(x) = \frac{1}{3}x^3 - x + 1$ で定義される曲線 $C$ 上の点 $(2, f(2))$ における接線 $l_1$ を求める。また、$l_1$ と平行な $C$ の接線 $l_2$ を求め、その接点と $l_1$ の距離を求める。さらに、$C$ と $y$ 軸との交点を通り、$l_1$ と平行な直線 $l_3$ を求め、$C$ と $l_3$ の共有点の座標のうち最大のものを求め、$C$ と $l_3$ で囲まれた二つの図形の面積の和を求める。 (2) $\int_0^1 f(t) dt = a$ を実数とし、すべての実数 $x$ に対して $\int_0^1 f(t) dt = xg(x) + (a+1)x - 2$ および $g(x) = x^2 - 2x \int_0^1 f(t) dt + 1$ を満たす関数 $f(x)$, $g(x)$ を求める。$h(x) = \int_0^x f(t) dt$ とおき、$h(0)$, $g(x)$, $h(1)$, $a$, $f(x)$ を求め、関数 $h(x)$ がどのような極値を持つか調べる。
2025/5/25
1. 問題の内容
(1) 関数 で定義される曲線 上の点 における接線 を求める。また、 と平行な の接線 を求め、その接点と の距離を求める。さらに、 と 軸との交点を通り、 と平行な直線 を求め、 と の共有点の座標のうち最大のものを求め、 と で囲まれた二つの図形の面積の和を求める。
(2) を実数とし、すべての実数 に対して および を満たす関数 , を求める。 とおき、, , , , を求め、関数 がどのような極値を持つか調べる。
2. 解き方の手順
(1)
- より、。
- 。
- 。
- 点 における接線 の方程式は より、。
- と平行な接線 の傾きは 3。 より、、。 は の接点なので、。
- 。
- 点 における接線 の方程式は より、。
- より、点 と の距離は 。
- と 軸の交点は 。 と平行な直線 の方程式は より、。
- より、、。。
- 共有点の座標は 。最大のものは なので、 座標は 。
- 面積は 。
(2)
- 。
- 。
- に を代入すると、 より、。
- 。
- 。
- 。。両辺を で微分すると、 より、。
- 。 より、。
3. 最終的な答え
(1) ア:3, イウ:-13/3, エ:3, オカ:-2, キ:1/3, ケコ:16√10/15, サシ:0, スセ:1, ソ:2√3, タ:24
(2) テト:0, ナ:x²+4x+1, ヌ:-2, ネ:-x²-1/2x, ハ:1
関数 は極値を持つ。 となる を求めると、。 , 。 において極値をとる。より、 で 。 で 。 で 。 は で極大値、 で極小値をとる。
, より、極大値は正、極小値は負である。
ヒ:2