図のような道路がある町で、PからQまで最短経路で行く場合の数を、以下の条件でそれぞれ求めます。 (1) Rを通って行く。 (2) ×印の箇所は通らないで行く。 (3) Rを通り、×印の箇所は通らないで行く。

離散数学場合の数最短経路順列組み合わせ
2025/5/25

1. 問題の内容

図のような道路がある町で、PからQまで最短経路で行く場合の数を、以下の条件でそれぞれ求めます。
(1) Rを通って行く。
(2) ×印の箇所は通らないで行く。
(3) Rを通り、×印の箇所は通らないで行く。

2. 解き方の手順

(1) Rを通って行く場合
PからRまでの最短経路の数と、RからQまでの最短経路の数をそれぞれ求め、それらを掛け合わせます。
PからRまでは、右に2回、上に1回進むので、最短経路の数は
3!2!1!=3\frac{3!}{2!1!} = 3
RからQまでは、右に3回、下に4回進むので、最短経路の数は
7!3!4!=7×6×53×2×1=35\frac{7!}{3!4!} = \frac{7 \times 6 \times 5}{3 \times 2 \times 1} = 35
したがって、Rを通って行く最短経路の数は
3×35=1053 \times 35 = 105
(2) ×印の箇所は通らないで行く場合
まず、PからQまでの最短経路の総数を求めます。
PからQまでは、右に5回、下に5回進むので、最短経路の総数は
10!5!5!=10×9×8×7×65×4×3×2×1=252\frac{10!}{5!5!} = \frac{10 \times 9 \times 8 \times 7 \times 6}{5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1} = 252
次に、×印の箇所を通る最短経路の数を求めます。
Pから×印の箇所までは、右に3回、上に2回進むので、最短経路の数は
5!3!2!=5×42×1=10\frac{5!}{3!2!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10
×印の箇所からQまでは、右に2回、下に3回進むので、最短経路の数は
5!2!3!=5×42×1=10\frac{5!}{2!3!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10
したがって、×印の箇所を通る最短経路の数は
10×10=10010 \times 10 = 100
したがって、×印の箇所を通らない最短経路の数は
252100=152252 - 100 = 152
(3) Rを通り、×印の箇所は通らないで行く場合
Rを通って行く経路の総数は(1)で求めた105通りです。
次に、Rを通り、かつ×印を通る経路の数を求めます。
PからRまでは(1)より3通り
Rから×印までは、右に1回、下に1回進むので、最短経路の数は
2!1!1!=2\frac{2!}{1!1!} = 2
×印からQまでは(2)より10通り
したがって、Rを通り、×印を通る経路の数は
3×2×10=603 \times 2 \times 10 = 60
したがって、Rを通り、×印を通らない経路の数は
10560=45105 - 60 = 45

3. 最終的な答え

(1) Rを通って行く場合の数: 105通り
(2) ×印の箇所は通らないで行く場合の数: 152通り
(3) Rを通り、×印の箇所は通らないで行く場合の数: 45通り

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