xy平面上に2定点A(1, 0), B(0, 2)があり、直線 $l: y=mx$ がある。A, Bから直線 $l$ に下ろした垂線の足をそれぞれM, Nとする。線分MNを1:2に内分する点をPとする。ただし、 $m=0$ のときは $M=A$, $M=N$のときは $P=M$ とする。 (1) 2点M, Nの座標をmを用いて表せ。 (2) mが変化するとき、Pの軌跡を求めよ。
2025/3/25
1. 問題の内容
xy平面上に2定点A(1, 0), B(0, 2)があり、直線 がある。A, Bから直線 に下ろした垂線の足をそれぞれM, Nとする。線分MNを1:2に内分する点をPとする。ただし、 のときは , のときは とする。
(1) 2点M, Nの座標をmを用いて表せ。
(2) mが変化するとき、Pの軌跡を求めよ。
2. 解き方の手順
(1) M, Nの座標をmを用いて表す。
まず、点Mについて考える。点Mは点A(1, 0)から直線 に下ろした垂線の足である。
直線AMは直線 に垂直であるから、その傾きは である(ただし、)。したがって、直線AMの方程式は
と表される。点Mは直線 上にあるので、
したがって、
よって、となる。
のとき、である。これは上記の式に を代入したときにも一致する。
次に、点Nについて考える。点Nは点B(0, 2)から直線 に下ろした垂線の足である。
直線BNは直線 に垂直であるから、その傾きは である(ただし、)。したがって、直線BNの方程式は
点Nは直線 上にあるので、
したがって、
よって、となる。
のとき、となる。これは上記の式に を代入したときにも一致する。
(2) Pの軌跡を求める。
点Pは線分MNを1:2に内分する点なので、その座標は
したがって、である。
より
mは実数なので、このmに関する二次方程式が実数解を持つためには、判別式 でなければならない。
を に代入して
について解くことは困難なので、軌跡は媒介変数表示のままにしておく。
3. 最終的な答え
(1) ,
(2)