座標平面上に円 $C_1$ (中心原点、半径2)、円 $C_2$ (中心(7,0)、半径3)がある。半径$r$の円$C_3$が$C_1$と$C_2$に同時に外接するとき、$C_3$の中心を(a, b)とする。以下の問いに答えよ。 (1) rの最小値、aの最大値を求めよ。 (2) aとbの関係式を求めよ。 (3) $C_3$が直線 $x=-3$ に接するとき、aと|b|の値を求めよ。 (4) 点(a, b)と原点を通る直線と、点(a, b)と点(7, 0) を通る直線が直交するとき、|b|の値を求めよ。

幾何学座標平面外接距離二次方程式
2025/5/25

1. 問題の内容

座標平面上に円 C1C_1 (中心原点、半径2)、円 C2C_2 (中心(7,0)、半径3)がある。半径rrの円C3C_3C1C_1C2C_2に同時に外接するとき、C3C_3の中心を(a, b)とする。以下の問いに答えよ。
(1) rの最小値、aの最大値を求めよ。
(2) aとbの関係式を求めよ。
(3) C3C_3が直線 x=3x=-3 に接するとき、aと|b|の値を求めよ。
(4) 点(a, b)と原点を通る直線と、点(a, b)と点(7, 0) を通る直線が直交するとき、|b|の値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) rの最小値:C1C_1C2C_2が外接するときrは最小となる。 C1C_1C2C_2が外接するには、2つの円の中心間の距離が半径の和に等しい。円C1C_1の中心とC2C_2の中心間の距離は77である。したがって、C3C_3の中心とC1C_1の中心間の距離は2+r2+rC3C_3の中心とC2C_2の中心間の距離は3+r3+r。最小のrは、7=2+r+3+rとなるときで、rの最小値は、7=2+37 = 2+3より、0より大きいので、r=2r=2またはr=3r=3となるのは、接する場合しかないので、rの最小値は32=1|3-2|=1とならないといけない。
aの最大値:C1C_1の中心とC3C_3の中心間の距離は、2+r2+r, C2C_2の中心とC3C_3の中心間の距離は、3+r3+rである。
(a0)2+(b0)2=(2+r)2(a-0)^2 + (b-0)^2 = (2+r)^2
(a7)2+(b0)2=(3+r)2(a-7)^2 + (b-0)^2 = (3+r)^2
a2+b2=(2+r)2a^2+b^2 = (2+r)^2
(a7)2+b2=(3+r)2(a-7)^2+b^2 = (3+r)^2
(a7)2a2=(3+r)2(2+r)2(a-7)^2 - a^2 = (3+r)^2-(2+r)^2
a214a+49a2=9+6r+r2(4+4r+r2)a^2-14a+49-a^2 = 9+6r+r^2-(4+4r+r^2)
14a+49=5+2r-14a+49=5+2r
14a=442r14a=44-2r
a=22r7a = \frac{22-r}{7}
aが最大となるのはrが最小の時。
rの最小値は1なので、a=2217=217=3a=\frac{22-1}{7}=\frac{21}{7}=3
(2) a2+b2=(2+r)2a^2+b^2 = (2+r)^2, (a7)2+b2=(3+r)2(a-7)^2+b^2 = (3+r)^2, r=22/7ar=22/7-a, より、b2=(2+227a)2a2b^2 = (2+\frac{22}{7}-a)^2-a^2
=(367a)2a2=(367)2727a+a2a2=(367)2727a=12964972a7 = (\frac{36}{7}-a)^2 - a^2 = (\frac{36}{7})^2 - \frac{72}{7}a+a^2-a^2 = (\frac{36}{7})^2 - \frac{72}{7}a = \frac{1296}{49} - \frac{72a}{7}.
(a7)2+b2=(3+r)2(a-7)^2+b^2=(3+r)^2
(a7)2+b2=(3+227a)2=(437a)2(a-7)^2+b^2=(3+\frac{22}{7}-a)^2 = (\frac{43}{7}-a)^2
b2=(437a)2(a7)2=(437)2867a+a2(a214a+49)b^2 = (\frac{43}{7}-a)^2 - (a-7)^2 = (\frac{43}{7})^2 - \frac{86}{7} a + a^2 - (a^2-14a+49)
=184949867a+14a49=1849240149+98867a=55249+127a=4849(11.51.75a)=127(a467) = \frac{1849}{49} - \frac{86}{7} a + 14a-49 = \frac{1849-2401}{49} + \frac{98-86}{7}a = \frac{-552}{49} + \frac{12}{7}a = -\frac{48}{49} (11.5-1.75a) = \frac{12}{7} (a - \frac{46}{7}).
a=22r7a = \frac{22-r}{7}よりr=227ar=22-7aなので、
a2+b2=(2+227a)2=(247a)2a^2+b^2 = (2+22-7a)^2=(24-7a)^2.
b2=(247a)2a2=576336a+49a2a2=48a2336a+576=48(a27a+12)=48(a3)(a4)b^2 = (24-7a)^2 - a^2 = 576-336a+49a^2-a^2=48a^2-336a+576 = 48(a^2-7a+12)=48(a-3)(a-4)
b2=48(a3)(a4)b^2 = 48(a-3)(a-4)
(3) x=-3に接するからr=a+3r = |a+3|.
a=22r7a = \frac{22-r}{7}なので、7a=22a+37a = 22 - |a+3|
7a=22(a+3)=19a7a = 22 - (a+3) = 19-a のとき、8a=19,a=1988a = 19, a = \frac{19}{8}
b2=48(1983)(1984)=48(58)(138)=486564=3654=1954|b|^2 = 48(\frac{19}{8}-3)(\frac{19}{8}-4) = 48(\frac{-5}{8})(\frac{-13}{8}) = \frac{48 \cdot 65}{64} = \frac{3\cdot 65}{4} = \frac{195}{4}
b=1954=1952|b| = \sqrt{\frac{195}{4}} = \frac{\sqrt{195}}{2}
7a=22(a3)=25+a7a=22 - (-a-3) = 25+aのとき、6a=256a=25, a=256a = \frac{25}{6}
b2=48(2563)(2564)=48(76)(16)=48736=473=283|b|^2 = 48 (\frac{25}{6}-3)(\frac{25}{6}-4) = 48 (\frac{7}{6}) (\frac{1}{6}) = \frac{48*7}{36} = \frac{4*7}{3} = \frac{28}{3}
b=283|b| = \sqrt{\frac{28}{3}}
a+3=227a|a+3|=22-7a, a+3=(227a)a+3=-(22-7a) ならa=(25+a)a=-(25+a), b20,(a3)(a4)0b^2 \ge 0, (a-3)(a-4) \ge 0よりa>4a>4またはa<3a<3
a=198=2.375<3,b=1954=1952a = \frac{19}{8} = 2.375<3, |b| = \sqrt{\frac{195}{4}}=\frac{\sqrt{195}}{2}
(4) 傾きの積が-1ならば直交する。
原点と(a,b)を結ぶ直線の傾きはba\frac{b}{a}
(a,b)と(7,0)を結ぶ直線の傾きはba7\frac{b}{a-7}
baba7=1\frac{b}{a} * \frac{b}{a-7} = -1
b2=a(a7)=a2+7ab^2 = -a(a-7) = -a^2 + 7a.
b2=48(a3)(a4)=a2+7ab^2 = 48(a-3)(a-4) = -a^2+7a
48(a27a+12)=a2+7a48(a^2-7a+12) = -a^2+7a
48a2336a+576=a2+7a48a^2 - 336a + 576 = -a^2 + 7a
49a2343a+576=049a^2 - 343a + 576=0
a=343±3432449576249=343±11764911289698=343±475398a = \frac{343 \pm \sqrt{343^2 - 4 \cdot 49 \cdot 576}}{2 \cdot 49} = \frac{343 \pm \sqrt{117649 - 112896}}{98} = \frac{343 \pm \sqrt{4753}}{98}.
b2=a2+7ab^2 = -a^2+7a.
49a2343a+576=049a^2 - 343a+576=0.
a(49a343)=576a(49a - 343) = -576.
a(49a343)+576=0a(49a - 343) + 576 = 0.
48(a3)(a4)=b2=a2+7a48(a-3)(a-4) = b^2 = -a^2 + 7a.
a=343±201298a = \frac{343 \pm 20 \sqrt{12}}{98}.
b2=a2+7ab^2=-a^2+7a.
b20b^2 \ge 0, a(a7)0-a(a-7) \ge 0.
a(a7)0a(a-7) \le 0
0a70 \le a \le 7
b2=a2+7a=a(7a)|b|^2 = -a^2+7a = a(7-a).
49a2343a+576=049a^2 - 343a + 576 = 0.
b2=576/49(a7/2)2|b|^2 = \sqrt{576/49-(a-7/2)^2}.
b=1952|b| = \frac{\sqrt{195}}{2}.
b2=a2+7a=48(a3)(a4)b^2=-a^2+7a = 48(a-3)(a-4)
a27a+b2=0a^2-7a+b^2 = 0なので、48a2336a+576=a2+7a48a^2 - 336a + 576 = -a^2 + 7aから49a2343a+576=049a^2 - 343a + 576 = 0.
49a2343a+576=049a^2 - 343a+576=0.
b2=57649|b|^2 = \frac{576}{49}.
b=5767=247|b| = \frac{\sqrt{576}}{7} = \frac{24}{7}.
ba7=±24/7a7=a247\frac{b}{a-7}=\frac{\pm24/7}{a-7} = - \frac{a}{\frac{24}{7}};
b=247|b| = \frac{24}{7}

3. 最終的な答え

(1) rの最小値: 1, aの最大値: 3
(2) b2=48(a3)(a4)b^2 = 48(a-3)(a-4)
(3) a=198,b=1952a = \frac{19}{8}, |b| = \frac{\sqrt{195}}{2}
(4) b=247|b| = \frac{24}{7}

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