上の物体(5kg)にかかる最大静止摩擦力$f_2$は、接触面での垂直抗力$N_2$と静止摩擦係数$μ_2$を用いて、$f_2 = μ_2 N_2$で計算できます。$N_2$は上の物体の重力に等しく、$N_2 = m_2 g$($m_2 = 5kg$、 $g$は重力加速度)です。 したがって、 $f_2 = μ_2 m_2 g = 0.15 \times 5 kg \times 9.8 m/s^2 = 7.35 N$

応用数学力学摩擦力静止摩擦係数物理
2025/5/26
## 問題の概要
図5の状況で、20kgの直方体が動き始めるために必要な力FFの大きさを求める問題です。直方体の上には5kgの物体が乗っており、それぞれの接触面での静止摩擦係数は、μ1=0.30μ_1 = 0.30μ2=0.15μ_2 = 0.15で与えられています。
## 解き方の手順

1. **上の物体にかかる最大静止摩擦力を計算する:**

上の物体(5kg)にかかる最大静止摩擦力f2f_2は、接触面での垂直抗力N2N_2と静止摩擦係数μ2μ_2を用いて、f2=μ2N2f_2 = μ_2 N_2で計算できます。N2N_2は上の物体の重力に等しく、N2=m2gN_2 = m_2 gm2=5kgm_2 = 5kgggは重力加速度)です。
したがって、
f2=μ2m2g=0.15×5kg×9.8m/s2=7.35Nf_2 = μ_2 m_2 g = 0.15 \times 5 kg \times 9.8 m/s^2 = 7.35 N

2. **下の物体にかかる最大静止摩擦力を計算する:**

下の物体(20kg)にかかる最大静止摩擦力f1f_1は、接触面での垂直抗力N1N_1と静止摩擦係数μ1μ_1を用いて、f1=μ1N1f_1 = μ_1 N_1で計算できます。N1N_1は下の物体の重力と上の物体の重力の和に等しく、N1=(m1+m2)gN_1 = (m_1 + m_2)gm1=20kgm_1 = 20kg)です。
したがって、
f1=μ1(m1+m2)g=0.30×(20kg+5kg)×9.8m/s2=73.5Nf_1 = μ_1 (m_1 + m_2) g = 0.30 \times (20kg + 5kg) \times 9.8 m/s^2 = 73.5 N

3. **下の物体を動かすために必要な力を計算する:**

下の物体を動かすためには、f1f_1f2f_2の和以上の力FFが必要です。
F=f1+f2=73.5N+7.35N=80.85NF = f_1 + f_2 = 73.5 N + 7.35 N = 80.85 N
## 最終的な答え
下の物体を動かすために必要な力Fの大きさは80.85Nです。

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