ある市場における需要曲線と供給曲線が与えられています。 需要曲線: $D = 150 - p$ 供給曲線: $S = 2p$ (1) 市場価格を25に規制した場合の、社会的総余剰、消費者余剰、生産者余剰を求めます。 (2) 政府が商品供給量を50に規制した場合の、死荷重の量、消費者余剰、生産者余剰を求めます。

応用数学経済学需要曲線供給曲線社会的総余剰消費者余剰生産者余剰死荷重
2025/5/27

1. 問題の内容

ある市場における需要曲線と供給曲線が与えられています。
需要曲線: D=150pD = 150 - p
供給曲線: S=2pS = 2p
(1) 市場価格を25に規制した場合の、社会的総余剰、消費者余剰、生産者余剰を求めます。
(2) 政府が商品供給量を50に規制した場合の、死荷重の量、消費者余剰、生産者余剰を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 市場価格を25に規制した場合:
(i) 規制がない場合の均衡価格と均衡取引量を求めます。
D=SD = S より、150p=2p150 - p = 2p
3p=1503p = 150
p=50p = 50
均衡価格は50です。均衡取引量は、S=250=100S = 2 * 50 = 100 または D=15050=100D = 150 - 50 = 100 より100です。
(ii) 価格が25に規制された場合、
供給量はS=225=50S = 2 * 25 = 50となります。需要量はD=15025=125D = 150 - 25 = 125となります。
この場合、取引量は小さい方の50になります。
(iii) 消費者余剰(CS)を計算します。
需要曲線はp=150Dp = 150 - Dと書き換えられます。価格が25のとき、需要曲線上の量はD=15025=125D = 150-25=125ですが、実際に取引される量は50なので、CSは三角形ではなく台形になります。
CS = (15025+1502550)50/2=(125+75)50/2=20050/2=5000(150 - 25 + 150 - 25 - 50) * 50 / 2 = (125+75)*50/2 = 200*50/2 = 5000
(iv) 生産者余剰(PS)を計算します。
供給曲線はp=S/2p = S/2と書き換えられます。価格が25のとき、供給量は50なので、
PS = 2550/2=62525 * 50 / 2 = 625
(v) 社会的総余剰(TS)を計算します。
TS = CS + PS = 5000+625=56255000 + 625 = 5625
(vi) 価格規制がない場合の社会的総余剰を計算し、規制による変化を把握します。
価格規制がない場合、
CS = (15050)100/2=5000(150 - 50) * 100 / 2 = 5000
PS = 50100/2=250050 * 100 / 2 = 2500
TS = CS + PS = 5000+2500=75005000 + 2500 = 7500
価格規制によって社会的総余剰は減少しています。
(2) 政府が商品供給量を50に規制した場合:
(i) 供給量が50の場合、供給曲線から50=2p50 = 2pより、価格はp=25p = 25となります。
(ii) 消費者余剰(CS)を計算します。
需要曲線から、p=150Dp = 150 - DD=50D = 50のとき、p=15050=100p = 150 - 50 = 100
CS = (10025)50/2=7550/2=1875(100 - 25) * 50 / 2 = 75 * 50 / 2 = 1875
(iii) 生産者余剰(PS)を計算します。
PS = 2550/2=62525 * 50 / 2 = 625
(iv) 死荷重(DWL)を計算します。
DWL = 0.5(5025)(10025225)=0.5(50)(25)=(5025)(5020)=6250.5 * (50-25) * (100-25 -2*25)= 0.5*(50) * (25) = (50-25)*(50 -2*0) = 625

3. 最終的な答え

(1) 市場価格を25に規制した場合:
社会的総余剰: 5625
消費者余剰: 5000
生産者余剰: 625
(2) 政府が商品供給量を50に規制した場合:
死荷重: 625
消費者余剰: 1875
生産者余剰: 625

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