等差数列 $\{a_n\}$ が与えられており、第3項が8、第10項が29です。初項を $a$、公差を $d$ とするとき、以下の問題を解きます。 (1) $a$ と $d$ の値を求めます。 (2) 和 $2^{a_1} + 2^{a_2} + \dots + 2^{a_n}$ を $n$ の式で表します。 (3) 200以下の $a_n$ のうち偶数であるものの和を求めます。

代数学等差数列等比数列数列の和連立方程式
2025/3/25

1. 問題の内容

等差数列 {an}\{a_n\} が与えられており、第3項が8、第10項が29です。初項を aa、公差を dd とするとき、以下の問題を解きます。
(1) aadd の値を求めます。
(2) 和 2a1+2a2++2an2^{a_1} + 2^{a_2} + \dots + 2^{a_n}nn の式で表します。
(3) 200以下の ana_n のうち偶数であるものの和を求めます。

2. 解き方の手順

(1)
等差数列の一般項は an=a+(n1)da_n = a + (n-1)d で表されます。
第3項が8であることから、
a3=a+2d=8a_3 = a + 2d = 8
第10項が29であることから、
a10=a+9d=29a_{10} = a + 9d = 29
これらの連立方程式を解きます。
a+9d(a+2d)=298a + 9d - (a + 2d) = 29 - 8
7d=217d = 21
d=3d = 3
a+2(3)=8a + 2(3) = 8
a+6=8a + 6 = 8
a=2a = 2
(2)
an=2+(n1)3=3n1a_n = 2 + (n-1)3 = 3n - 1
2a1+2a2++2an=k=1n2ak=k=1n23k12^{a_1} + 2^{a_2} + \dots + 2^{a_n} = \sum_{k=1}^{n} 2^{a_k} = \sum_{k=1}^{n} 2^{3k-1}
これは等比数列の和なので、
k=1n23k1=12k=1n23k=12k=1n8k=128(8n1)81=128(8n1)7=4(8n1)7\sum_{k=1}^{n} 2^{3k-1} = \frac{1}{2}\sum_{k=1}^{n} 2^{3k} = \frac{1}{2} \sum_{k=1}^{n} 8^k = \frac{1}{2} \cdot \frac{8(8^n - 1)}{8-1} = \frac{1}{2} \cdot \frac{8(8^n - 1)}{7} = \frac{4(8^n - 1)}{7}
(3)
an=3n1200a_n = 3n - 1 \le 200 を満たす nn の範囲を求めます。
3n2013n \le 201
n67n \le 67
したがって、a1,a2,,a67a_1, a_2, \dots, a_{67} のうち偶数であるものを探します。
an=3n1a_n = 3n - 1 が偶数となるのは、3n3n が奇数となる時、つまり、nn が奇数の時です。
n=1,3,5,,67n = 1, 3, 5, \dots, 67
n=2k1n = 2k-1 とおくと、2k1672k-1 \le 67 より 2k682k \le 68, k34k \le 34 なので、奇数の nn3434 個あります。
偶数となる ana_n は、a1=2a_1 = 2, a3=8a_3 = 8, a5=14a_5 = 14, \dots, a67=3(67)1=200a_{67} = 3(67) - 1 = 200
これは初項が2、公差が6、項数が34の等差数列なので、その和は
342(2+200)=17(202)=3434\frac{34}{2}(2 + 200) = 17(202) = 3434

3. 最終的な答え

(1) a=2,d=3a=2, d=3
(2) 4(8n1)7\frac{4(8^n - 1)}{7}
(3) 3434

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