与えられた回路において、3Ωの抵抗に流れる電流 $I$ [A]を求める問題です。

応用数学電気回路重ね合わせの理抵抗電流オームの法則
2025/5/26

1. 問題の内容

与えられた回路において、3Ωの抵抗に流れる電流 II [A]を求める問題です。

2. 解き方の手順

この回路は2つの電源を含むため、重ね合わせの理を用いて解きます。
ステップ1: 5V電源のみを考慮する。10V電源を短絡させます。
この時、4Ωの抵抗と3Ωの抵抗は並列になり、その合成抵抗 R1R_1
R1=4×34+3=1271.714ΩR_1 = \frac{4 \times 3}{4 + 3} = \frac{12}{7} \approx 1.714 \Omega
回路全体の抵抗 Rtotal1R_{total1}R1R_1 と2Ωの抵抗の直列接続なので、
Rtotal1=2+127=14+127=2673.714ΩR_{total1} = 2 + \frac{12}{7} = \frac{14 + 12}{7} = \frac{26}{7} \approx 3.714 \Omega
5V電源から流れ出る電流 Itotal1I_{total1} は、
Itotal1=5267=35261.346 AI_{total1} = \frac{5}{\frac{26}{7}} = \frac{35}{26} \approx 1.346 \text{ A}
次に、分流の法則を用いて、3Ωの抵抗に流れる電流 I3Ω1I_{3\Omega 1} を計算します。
I3Ω1=44+3×Itotal1=47×3526=2026=10130.769 AI_{3\Omega 1} = \frac{4}{4+3} \times I_{total1} = \frac{4}{7} \times \frac{35}{26} = \frac{20}{26} = \frac{10}{13} \approx 0.769 \text{ A}
ステップ2: 10V電源のみを考慮する。5V電源を短絡させます。
この時、2Ωの抵抗と3Ωの抵抗は並列になり、その合成抵抗 R2R_2
R2=2×32+3=65=1.2ΩR_2 = \frac{2 \times 3}{2 + 3} = \frac{6}{5} = 1.2 \Omega
回路全体の抵抗 Rtotal2R_{total2}R2R_2 と4Ωの抵抗の直列接続なので、
Rtotal2=4+65=20+65=265=5.2ΩR_{total2} = 4 + \frac{6}{5} = \frac{20 + 6}{5} = \frac{26}{5} = 5.2 \Omega
10V電源から流れ出る電流 Itotal2I_{total2} は、
Itotal2=10265=5026=25131.923 AI_{total2} = \frac{10}{\frac{26}{5}} = \frac{50}{26} = \frac{25}{13} \approx 1.923 \text{ A}
次に、分流の法則を用いて、3Ωの抵抗に流れる電流 I3Ω2I_{3\Omega 2} を計算します。
I3Ω2=22+3×Itotal2=25×2513=10130.769 AI_{3\Omega 2} = \frac{2}{2+3} \times I_{total2} = \frac{2}{5} \times \frac{25}{13} = \frac{10}{13} \approx 0.769 \text{ A}
ステップ3: 重ね合わせの理により、3Ωの抵抗に流れる電流 II は、ステップ1とステップ2で求めた電流の和となります。
I=I3Ω1+I3Ω2=1013+1013=20131.538 AI = I_{3\Omega 1} + I_{3\Omega 2} = \frac{10}{13} + \frac{10}{13} = \frac{20}{13} \approx 1.538 \text{ A}

3. 最終的な答え

3Ωの抵抗に流れる電流は 2013\frac{20}{13} A、または約1.538Aです。

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