三角形OABにおいて、辺OAを1:3に内分する点をC、辺OBを4:1に内分する点をDとする。線分ADと線分BCの交点をPとする。$\vec{OA} = \vec{a}$, $\vec{OB} = \vec{b}$とするとき、 (1) $\vec{OP}$を$\vec{a}, \vec{b}$を用いて表せ。 (2) OPの延長とABの交点をQとするとき、(i) AQ:QBを求めよ。 (ii) OP:PQを求めよ。

幾何学ベクトル内分交点
2025/5/26
以下に問題の解答を示します。

1. 問題の内容

三角形OABにおいて、辺OAを1:3に内分する点をC、辺OBを4:1に内分する点をDとする。線分ADと線分BCの交点をPとする。OA=a\vec{OA} = \vec{a}, OB=b\vec{OB} = \vec{b}とするとき、
(1) OP\vec{OP}a,b\vec{a}, \vec{b}を用いて表せ。
(2) OPの延長とABの交点をQとするとき、(i) AQ:QBを求めよ。 (ii) OP:PQを求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 交点Pは線分AD上にあるので、実数sを用いて
OP=(1s)OA+sOD=(1s)a+45sb\vec{OP} = (1-s)\vec{OA} + s\vec{OD} = (1-s)\vec{a} + \frac{4}{5}s\vec{b}
と表せる。
同様に、交点Pは線分BC上にあるので、実数tを用いて
OP=tOC+(1t)OB=14ta+(1t)b\vec{OP} = t\vec{OC} + (1-t)\vec{OB} = \frac{1}{4}t\vec{a} + (1-t)\vec{b}
と表せる。
a\vec{a}b\vec{b}は一次独立なので、係数を比較して、
1s=14t1-s = \frac{1}{4}t
45s=1t\frac{4}{5}s = 1-t
これらの式を解くと、s=519,t=5619s = \frac{5}{19}, t = \frac{56}{19}
よって、
OP=(1519)a+45519b=1419a+419b\vec{OP} = (1-\frac{5}{19})\vec{a} + \frac{4}{5} \cdot \frac{5}{19}\vec{b} = \frac{14}{19}\vec{a} + \frac{4}{19}\vec{b}
(2)
(i) 点Qは直線OP上にあるので、実数kを用いて
OQ=kOP=1419ka+419kb\vec{OQ} = k\vec{OP} = \frac{14}{19}k\vec{a} + \frac{4}{19}k\vec{b}
点Qは直線AB上にあるので、OQ=uOA+(1u)OB=ua+(1u)b\vec{OQ} = u\vec{OA} + (1-u)\vec{OB} = u\vec{a} + (1-u)\vec{b}
と表せる。
a\vec{a}b\vec{b}は一次独立なので、係数を比較して、
1419k=u\frac{14}{19}k = u
419k=1u\frac{4}{19}k = 1-u
これらの式を解くと、k=1918,u=1418=79k = \frac{19}{18}, u = \frac{14}{18} = \frac{7}{9}
したがって、OQ=79OA+29OB\vec{OQ} = \frac{7}{9}\vec{OA} + \frac{2}{9}\vec{OB}
よって、AQ:QB = 2:7
(ii)
OP=1918OQ\vec{OP} = \frac{19}{18} \vec{OQ}
OQ=OP+PQ\vec{OQ} = \vec{OP} + \vec{PQ}なので、OP=1918(OP+PQ)\vec{OP} = \frac{19}{18}(\vec{OP} + \vec{PQ})
1819OP=OP+PQ\frac{18}{19} \vec{OP} = \vec{OP} + \vec{PQ}
PQ=119OP\vec{PQ} = -\frac{1}{19} \vec{OP}
OP:PQ = 19:1

3. 最終的な答え

(1) OP=1419a+419b\vec{OP} = \frac{14}{19}\vec{a} + \frac{4}{19}\vec{b}
(2) (i) AQ:QB = 2:7 (ii) OP:PQ = 18:1

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