問題は、次の不等式の表す領域を図示することです。 (1) $\begin{cases} x^2 + y^2 > 1 \\ y < x+1 \end{cases}$ (2) $\begin{cases} 4x^2 + 9y^2 \le 36 \\ x^2 - y^2 \ge 1 \end{cases}$ (3) $(x^2 + y^2 - 1)(x - y + 1) > 0$ (4) $(x^2 + y^2 - 1)(x - y^2) > 0$

幾何学不等式領域楕円双曲線放物線
2025/6/1

1. 問題の内容

問題は、次の不等式の表す領域を図示することです。
(1) {x2+y2>1y<x+1\begin{cases} x^2 + y^2 > 1 \\ y < x+1 \end{cases}
(2) {4x2+9y236x2y21\begin{cases} 4x^2 + 9y^2 \le 36 \\ x^2 - y^2 \ge 1 \end{cases}
(3) (x2+y21)(xy+1)>0(x^2 + y^2 - 1)(x - y + 1) > 0
(4) (x2+y21)(xy2)>0(x^2 + y^2 - 1)(x - y^2) > 0

2. 解き方の手順

(1)
* x2+y2>1x^2 + y^2 > 1 は、中心が原点で半径が1の円の外部を表します。境界は含みません。
* y<x+1y < x+1 は、直線 y=x+1y = x+1 の下側を表します。境界は含みません。
* したがって、これらの両方を満たす領域は、円の外部かつ直線の下方です。境界を含まないことに注意して図示します。
(2)
* 4x2+9y2364x^2 + 9y^2 \le 36 は、楕円 x29+y241\frac{x^2}{9} + \frac{y^2}{4} \le 1 の内部を表します。境界を含みます。
* x2y21x^2 - y^2 \ge 1 は、双曲線 x2y2=1x^2 - y^2 = 1 の領域を表します。 x2y2=1x^2-y^2=1x21+y2x^2 \ge 1+y^2と変形すると、x21x^2 \ge 1を満たす必要があるので、双曲線のx1x \ge 1x1x \le -1の部分です。境界を含みます。
* これらの両方を満たす領域は、楕円の内部かつ双曲線の外側です。境界を含むことに注意して図示します。
(3)
* (x2+y21)(xy+1)>0(x^2 + y^2 - 1)(x - y + 1) > 0 を満たす領域は、次の2つの場合に分けられます。
* x2+y21>0x^2 + y^2 - 1 > 0 かつ xy+1>0x - y + 1 > 0
* x2+y21<0x^2 + y^2 - 1 < 0 かつ xy+1<0x - y + 1 < 0
* x2+y21>0x^2 + y^2 - 1 > 0 は、円 x2+y2=1x^2 + y^2 = 1 の外部を表します。
* x2+y21<0x^2 + y^2 - 1 < 0 は、円 x2+y2=1x^2 + y^2 = 1 の内部を表します。
* xy+1>0x - y + 1 > 0 は、y<x+1y < x + 1 であり、直線 y=x+1y = x+1 の下側を表します。
* xy+1<0x - y + 1 < 0 は、y>x+1y > x + 1 であり、直線 y=x+1y = x+1 の上側を表します。
* それぞれのケースを図示し、和集合を求めます。境界を含みません。
(4)
* (x2+y21)(xy2)>0(x^2 + y^2 - 1)(x - y^2) > 0 を満たす領域は、次の2つの場合に分けられます。
* x2+y21>0x^2 + y^2 - 1 > 0 かつ xy2>0x - y^2 > 0
* x2+y21<0x^2 + y^2 - 1 < 0 かつ xy2<0x - y^2 < 0
* x2+y21>0x^2 + y^2 - 1 > 0 は、円 x2+y2=1x^2 + y^2 = 1 の外部を表します。
* x2+y21<0x^2 + y^2 - 1 < 0 は、円 x2+y2=1x^2 + y^2 = 1 の内部を表します。
* xy2>0x - y^2 > 0 は、x>y2x > y^2 を意味し、放物線 x=y2x = y^2 の左側(y軸正方向側)を表します。
* xy2<0x - y^2 < 0 は、x<y2x < y^2 を意味し、放物線 x=y2x = y^2 の右側(y軸負方向側)を表します。
* それぞれのケースを図示し、和集合を求めます。境界を含みません。

3. 最終的な答え

(1), (2), (3), (4)それぞれの不等式が表す領域は、上記の手順で図示されます。具体的な図示は省略します。

「幾何学」の関連問題

(1) $0^\circ \leqq \theta \leqq 90^\circ$ のとき、 * $\sin(90^\circ - \theta) = \frac{1}{2}$ ならば $\th...

三角比三角関数角度sincostan
2025/6/6

(1) 点 $(2, 1)$ を $x$ 軸方向に 1, $y$ 軸方向に 3 だけ移動した点の座標を求める。 (2) $x$ 軸方向に 1, $y$ 軸方向に 2 だけ移動して、点 $(3, 2)$...

座標点の移動平行移動
2025/6/6

図において、点Aを出発点として一筆書きをする方法は何通りあるかを求める問題です。図は、点Aから3つのループが伸びているような形をしています。

一筆書きグラフ理論経路探索
2025/6/6

三角形ABCが半径 $\frac{2\sqrt{14}}{7}$ の円に内接しており、$cos \angle BAC = -\frac{\sqrt{2}}{4}$、$AC = 1$である。このとき、$...

三角比正弦定理余弦定理三角形外接円
2025/6/6

三角形ABCにおいて、以下の3つの小問題に答えます。 (1) $AB=10$, $BC=8$, $B=120^\circ$ のとき、$CA$を求めます。 (2) $BC=\sqrt{3}$, $CA=...

三角形余弦定理角度辺の長さ
2025/6/6

正七角形に関する以下の2つの問題を解きます。 (1) 正七角形の3つの頂点を結んでできる三角形の個数を求めます。 (2) 正七角形の対角線の本数を求めます。

組み合わせ多角形正七角形対角線
2025/6/6

平面上に点O, A, Bがあり、$OA=1$, $OB=\sqrt{2}$, $\cos{\angle AOB} = \frac{1}{2\sqrt{2}}$である。線分ABを1:2に内分する点をPと...

ベクトル内分対称点ベクトル内積
2025/6/6

正八面体の各面の重心を結んで内側に作った正八面体の体積が8であるとき、元の正八面体の1辺の長さを求めよ。

正八面体体積相似空間図形
2025/6/6

正八面体の各面の重心を結んで内側に正六面体を作った。この正六面体の体積が8であるとき、元の正八面体の1辺の長さを求めよ。

立体図形正八面体正六面体体積重心
2025/6/6

問題は、三角形の合同の証明に関する穴埋めと、面積に関する問題です。 (10) の問題は、証明中の空欄ア、イに当てはまる選択肢を選びます。 (11) の問題は、空欄ウに当てはまる合同条件の選択肢を選びま...

合同三角形面積証明
2025/6/6